TAKAYAMA Hitoshi

高山 仁志

高山 仁志
所属学部
総合心理学部
職位
特任助教
専門
応用行動分析、対人援助学、動物福祉
主な担当科目
基礎演習Ⅰ、心理学実験Ⅰ
おすすめの書籍
行動分析学入門 ―ヒトの行動の思いがけない理由杉山尚子(著) 集英社 私たちは学習している: 行動と環境の統一的理解に向けて澤 幸祐(著) ちとせプレス まったく新しいアカデミック・ライティングの教科書阿部幸大(著) 光文社

現在の研究テーマ(または専門分野)について教えてください。

ヒトと動物のQOL、福祉の向上をテーマとした研究を行っています。QOL・福祉の向上とは、ものすごく簡単に言ってしまえば「幸せな暮らし」というものになるでしょうか。しかし、「幸せな暮らし」と口で言うのは簡単ですが、実際にそれを研究しようとなると「何をもって幸せとするのか?」という問題が出てきます。動物は言葉が通じませんし、動物園や水族館で暮らす彼らの幸せをどう考えるのか?というのは、とても難しい課題です。そこで、行動分析学(応用行動分析)という心理学に基づいて、ヒトと動物にとっての幸せについて研究しています。

具体的には、動物園や水族館の動物や、家庭で飼われているイヌやネコ、そして動物たちに関わるヒト(飼育員や飼い主家族)の「より幸せな暮らしの支援」が研究テーマです。また、障害のある人のQOL向上支援も、研究テーマのひとつです。

どんな学生時代を送っていましたか。

私は30歳のときに社会人学生として大学に入学しました。動物系の専門学校を卒業して20歳でドッグトレーニングの道に進み、ドッグトレーナーの仕事をしながら、京都市の衣笠にあった大学まで2時間かけて通っていました(当時は心理学専攻は衣笠キャンパスにあったんです)。学業と仕事の両立は本当に苦労しましたが、ちょうど一回りほど年の離れた同期と一緒に机を並べて学んだ日々は本当に楽しかったです。

中学~高校時代はまったく勉強しなかった自分でしたが、大学の授業はどれもこれも本当に面白く、色々な授業をわくわくしながら受けていました。

現在の専門分野を志した理由・きっかけを教えてください。

ありとあらゆる動物のトレーニングの基になっているのが、行動分析学という行動の科学です。ドッグトレーナーの仕事に活かすために独学で行動分析学を勉強していましたが、それに限界を感じて、28歳の頃に聴講生として立命館大学の応用行動分析の授業を受けたことがきっかけです。その授業を担当されていたのは望月昭先生という行動分析学の先生だったのですが、「自分はこの先生の下で学ばねばならぬ」と強く決意(勘違い?)し、立命館大学を受験して30歳で大学生になりました。

大学に入ってからは、動物のトレーニングから、動物やヒトのQOL、福祉の向上へと興味が拡がっていき、現在に至ります。

高校生へメッセージをお願いします。

大学での勉強は本当に楽しいです。中学~高校と大の勉強嫌い、学校嫌いだった私が言うんですから間違いありません。

色々なことを学ぶということは、自分の人生における選択肢を増やすことに繋がります。そして、選択肢が増えるということは、幸せな暮らしにも繋がります。たくさんの友人、先生、先輩、後輩、そして学問に出会って、自分の選択肢を拡大させていってください。

経歴・業績について

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