シンポジウム〈翻訳者の使命〉はいかに受け継がれたのか ──ベンヤミン「翻訳者の使命」と, 20世紀フランスを中心とするその受容──
- 日時
- 3月25日 15:00〜17:30
- 場所
- 対面
- プロジェクト名
- 現代における間文化現象学の新展開
開催日時
2023年3月25日(土)15:00~17:30
会場
衣笠キャンパス 末川記念会館 第2会議室
★会場が変更になりました。
登壇者 (発表順)
長澤麻子(立命館大学文学部教授)
柿木伸之(西南学院大学国際文化学部教授)
亀井大輔(立命館大学文学部教授)
西山雄二(東京都立大学人文社会学部教授)
宮﨑裕助(専修大学文学部教授)
趣旨
ヴァルター・ベンヤミン(1892-1940)が1921年に執筆し、1923年に公刊された「翻訳者の使命」は、ベンヤミンの没後、さまざまな仕方で読まれながら現代に受け継がれてきた。今日、〈翻訳とは何か〉を考えようとするとき、ベンヤミンの論考は参照不可欠なものとなっている。その受容史のなかには、ジャック・デリダ、アントワーヌ・ベルマン、ポール・ド・マンといった思想家も含まれ、それぞれに特徴的な読解を繰り広げている。
本シンポジウムは、今年で公刊から100年目を迎える「翻訳者の使命」をめぐって、ベンヤミンのテクストとその受容、ならびにデリダ、ベルマン、ド・マンによる読解の内実を検討することを通じて、このテクストが20世紀のとりわけフランスを中心とした思想史のなかでどのように継承されていったのか、その一端を明らかにする試みである。
第一部はベンヤミン研究者2名が発表する。長澤麻子氏(立命館大学)はベンヤミンのテクストを中心とした発表を、柿木伸之氏(西南学院大学)は「翻訳者の使命」の読解史を視野に入れた発表をおこなう。
第二部は3名が発表する。亀井大輔(立命館大学)はデリダ「バベルの塔」について、西山雄二氏(東京都立大学)はベルマンの翻訳論およびフランスにおける翻訳学の歴史について、宮﨑裕助氏(専修大学)はド・マンの「翻訳者の使命」読解について、それぞれ発表する。
以上の発表と討論を通じて「翻訳者の使命」の受容史を描き出すことにより、〈翻訳とは何か〉を問うためのひとつの契機としたい。
主催
科研費・基盤B「20世紀フランスにおけるハイデガーとベンヤミンの受容史の解明」
立命館大学間文化現象学研究センター/立命館大学人文科学研究所
脱構築研究会
その他
参加無料・事前申込不要
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お問い合わせ先:人文科学研究所