Basil Vassilicos氏講演会 Lecture by Dr. Basil Vassilicos
- 日時
- 7月31日 16:30-18:00
- 場所
- 対面・オンライン (ハイブリッド)
- プロジェクト名
- 現代における間文化現象学の新展開
日時 / DATE
2025年7月31日(土) 16:30~18:00
31, July 2025 16:30-18:00(JST)
会場 / VENUE
対面:立命館大学衣笠キャンパス 啓明館302教室 Keimeikan Hall 302
※対面の場合は事前登録不要です。
オンライン:ZOOM
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タイトル / TITLE
知覚の解体と現象的ノイズ Perceptual disjoint as phenomenal noise
講演者 Basil Vassilicos(メアリー・イマキュレート・カレッジ)
Lecturer: Basil Vassilicos (Mary Immaculate College)
司会 鈴木崇志(立命館大学)
Moderator: Takashi Suzuki (Ritsumeikan University)
使用言語 英語(英語原稿と日本語訳を配布し、簡易な通訳を行う予定です)
Language: English (with Japanese translation and interpretation)
講演概要 / ABSTRACT
本講演の目的は、現象的・知覚的ノイズの理解に資する現象学的なパースペクティブを展開することである。ノイズは空虚な、あるいは構築された概念であるという主張に対抗して、まず本講演は、「知覚的ノイズの現象学が何を解明すべきか」、「知覚的ノイズが、さまざまな知覚の様態をつうじて多様に経験されるにもかかわらず、いかにして特有の現象的性格をもちうるか」を説明することに注力する。次に本講演では、そのような経験に関して、「知覚の解体(perceptual disjoint)」という発想の概要が述べられる。私たちの知覚経験においてはさまざまな形式の「統一(unity)」がなされているという前提のもとで、本講演では、知覚経験に数多くの形式の「不統一(disunity)」や「解体(disjoint)」があるということが提案される。この「解体」というアイデアは、さまざまなタイプの――ただしそれらを通じて共通の「現象的」特徴をもつ――知覚的ノイズを記述し理解するための格好の足場を与えてくれる。そして最後に、本講演では、この「解体」という見解をさらに吟味するために、いくつかの筋道や異論が示される。それらは、古典的な現象学の理論(例えばフッサールの「合致(Deckung)」というアイデアなど)と、現代の知覚の哲学の両面から得られるものである。
共催
人文科学研究所、間文化現象学研究センター
Sponsored by Institute of Humanities, Human and Social Sciences, Research Center for Intercultural Phenomenology, Ritsumeikan University
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お問い合わせ:人文科学研究所 jinbun@st.ritsumei.ac.jp