研究プロジェクト

利他の精神に基づく効果的な短期留学メソッドの確立と
その妥当性の検証:本学国際部主幹の全学留学プログラム
「グローバル・フィールドワーク・プロジェクト」を
プロトタイプとして

プロジェクトリーダー:山中 司

山中 司

メンバーリスト

リーダー
山中 司立命館大学生命科学部教授
メンバー
妹尾 智美立命館大学言語教育センター外国語嘱託講師
阪上 潤立命館大学授業担当講師

《特別研究協力・共同研究》 山岸典子研究グループ

研究プロジェクトの概要(目的・目標(成果))

本研究は、山岸グループの全面的な協力のもと、1週間程度の留学という非常に限られた期間での、様々な対象者の変化を可視化し、短期間であっても海外に留学することの意義と、利他的精神に基づく方法論によって、その効果をより有意義にすることを検証するものである。

背景としては、本格的なグローバル時代の到来を迎え、日本の大学はグローバルな視野を持った人材を育てるべく、修学期間中に学生達にそれらの能力を涵養することが求められていることがある。これまで立命館大学国際部は、全学部の学生が留学プログラムに参加することを奨励するだけでなく、学内外でグローバル人材育成に資する多くの機会の提供を試みてきた。こうした中、大学修学期間を通して身につけた「グローバル対応力(仮称)」を可視化し、それを通して学生が自らの到達項目を振り返ることができ、都度の目標を自律的に定めることができる「教育的評価の仕組み」は不可欠であり、極めて開発が急がれる案件だという認識がある。たった1週間の留学で、英語力の急速な向上や、レジリエンス、非認知的スキル等の獲得が十分になされることは単純に考えにくい。したがって新たな評価尺度・モデルを構築する必要がある。そしてこのプロトタイプモデルは、全ての留学プログラムにおいても適用可能な汎用性を持ちうるはずであり、本学の学生が留学を通して得るであろう、有形無形の様々な学びを可視化することは、成果保証の観点からも、そして何よりも留学プログラムに参加した学生の立場からも有意義であることは明らかである。

本研究は、日常世界を脱し、非日常に飛び込む留学が、たとえ1週間のような短期であっても有意義な経験を参加者に与えるということを、実際に立命館大学が全学の学生対象に実施する「グローバル・フィールドワーク・プロジェクト(ベトナムコース、マレーシアコース、カンボジアコース)」をケースとして検証する。また「感謝日記」による利他的精神にも繋がる活動が、その効果を高める得ることについても検証を試みる。


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