2026.10.28
【開催報告】10月24日(土)立命館土曜講座
「文化と心「ものの見方は、文化のなかでどのように育まれるのか」 ― 多様性から複線性へ」
講師:学校法人立命館 理事 / 副総長、立命館大学 副学長 / 総合心理学部 教授 サトウ タツヤ
会場には78名、オンラインでは延べ163名が参加しました。
2026年10月24日(土)、立命館土曜講座80周年記念公開講演会「未来へ受け継ぐもの」シリーズ第3回として、サトウタツヤ先生による講演 「文化と心 「ものの見方は、文化のなかでどのように育まれるのか」 ― 多様性から複線性へ」 を開催しました。
土曜講座80周年と立命館のこれから
講演の冒頭では、1946年の開設以来80年にわたり続く立命館土曜講座の歩みを振り返るとともに、立命館大学の発展や将来構想について紹介されました。サトウ先生は、社会とともに学ぶという土曜講座の理念を改めて確認しながら、2030年、そして2050年に向けて目指す大学像について語りました。
心と知能のはたらきを考える
続いて、人間の心や知能について心理学の視点から解説が行われました。私たちが物事を理解する際には、さまざまなものを分類し、カテゴリー化して捉えていることが紹介されたほか、チンパンジーが道具を使ってバナナを取る実験を例に、目標を達成するための手段を考え出す知能の働きについて説明がなされました。
多様性から複線性へ
講演の後半では、「多様性から複線性へ」をテーマに文化についての考察が行われました。サトウ先生は、多様性が違いを認めることを重視する考え方であるのに対し、複線性は共通の目標に向かうさまざまな道筋を認める考え方であると説明しました。また、文化には数多くの定義が存在することにも触れながら、違いに注目するだけでなく、その背景にある共通性に目を向ける重要性を紹介しました。講演では、関西と関東でみそ汁の椀を食卓のどこに置くかは文化によって異なる一方で、「おいしく食事をする」という目的は共通していることが例として挙げられ、「違うけれど一緒」という視点の大切さが語られました。