2025.08.26
【開催報告】8月23日(土) 立命館土曜講座
「若き表現者」たちが遺した「若き表現者(あなた)」へのメッセージ
講師:窪島誠一郎 氏(戦没画学生慰霊美術館 無言館館主)
8月のテーマ「戦没画学生と対話する―無言館とは何か―」のもと、戦没画学生慰霊美術館 無言館 館主 窪島誠一郎氏による講演が開催されました。
会場には67名、オンラインでは延べ62名が参加し、静かな熱気に包まれました。
講演では、窪島氏の生い立ちや、全国を巡って戦没画学生の作品を集めた経緯、そして「無言館」という美術館が抱える矛盾について語られました。
「画学生の許しを得ないままにつくられた美術館」「反戦のために描かれた絵ではなく、愛する人を描いた絵」――その言葉に、参加者の多くが深く心を動かされました。
また、震災地・石巻市での「無言館展」を通じて、窪島氏は「平和希求」だけでなく、「命の尊さを掻き立てるもう一つの仕事」があることを実感したと語りました。
窪島氏は「本当は存在してはいけない無言館を、これからも育てていきたい」と静かに、力強く締めくくられました。
参加者からは、「いろいろ考えさせられ、いい学びがありました。ぜひ無言館に足を運びたいです。」「平和貢献の新たな方法を聴けたようで非常に興味深かった」といった感想が寄せられました。
本講座の様子は、京都新聞(8/24・朝刊)に掲載されています。
8月23日エッセイ