2025.11.22

【開催報告】11月22日(土)立命館土曜講座

「文化遺産防災のはじまり」
講師:土岐憲三 特別研究フェロー (立命館大学歴史都市防災研究所)
           金度源 准教授 (立命館大学理工学部)

11月のテーマ「京都の文化遺産と防災」のもと、土岐憲三先生と金度源先生との対談形式で土曜講座が行われました。会場には20名、オンラインでは延べ36名が参加しました。

1995年の阪神淡路大震災当日、偶然にも報道機関のヘリコプターに同乗することになった土岐先生は、震災直後の状況を上空から目の当たりにされました。その後、街の変わり果てた姿を見ながら「もし木造建築の多い京都で同じことが起きたら…」と考えるようになり、そこから文化財の防災に取り組む契機となったと語られました。
一方、金度源先生は2008年にソウル南大門を襲った火災を経験されたことが、文化財防災研究に向き合うきっかけとなったそうです。
今回の対談では、このお二人が歴史都市防災研究所の設立からこれまでの歩みを振り返り、さらに今後の展望について語り合う貴重な時間となりました。参加者からは「文化財の防災対策の必要性を改めて確認できた」「京都にふさわしい防災対策がこれからも進められてほしい」といった声が寄せられました。

11月22日エッセイ

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