2025年11⽉22⽇(第3436回)
文化遺産防災のはじまり
本学の歴史都市防災研究は、約20年以上前から始まりました。文化遺産保存にかかわる学問と人々の安全を優先する防災工学という、本来は別々の学問領域であった両分野の融合を目指して、世界でもあまり見られない特殊な学問と実践分野として発展してきました。
その文化遺産防災学は、1995年阪神淡路大震災を経験された土岐憲三先生による取り組みの産物としてはじまりました。本講座では、土岐先生が30年前に肌で感じられた阪神淡路大震災の恐ろしさと、そこから得られた教訓によりはじまった文化遺産防災学の背景と意義、そして、その目的などについて、紹介します。なお、講座は、特別研究フェローの土岐憲三先生と理工学部の金度源准教授の対談形式で進行します。