【開催報告】8月22日(土)立命館土曜講座
「市民のイニシアティブで外交を実践する」
講師:新外交イニシアティブ(ND) 事務局長
巖谷 陽次郎
会場には29名、オンラインでは延べ53名が参加しました。
2026年8月22日の立命館土曜講座では、新外交イニシアティブ(ND)事務局長の巖谷陽次郎氏を講師に迎え、「市民のイニシアティブで外交を実践する」をテーマにご講演いただきました。国際情勢や東アジアの安全保障環境が変化するなか、市民社会による対話や交流の重要性に着目し、平和を築くための外交のあり方についてお話しいただきました。
世界情勢の変化と外交の重要性
講演では、国際情勢や東アジアの安全保障環境の変化を踏まえながら、平和の実現に向けた外交の役割についてお話しいただきました。軍事力による抑止には限界と危険性があるため、国や地域を越えた対話や交流を積み重ね、互いを理解し合う関係を築くことが重要であると指摘し、戦争が起こりにくい環境を整備することが外交の大きな役割であると説明されました。
市民社会が担う「マルチトラック外交」
巖谷氏は、外交を政府間交渉だけでなく、議員、研究者、自治体、市民団体、企業、学校など多様な主体による交流や協力を含む「マルチトラック外交」として捉える考え方を紹介しました。また、ASEAN諸国の外交事例や日米韓の協力枠組みを例に挙げながら、継続的な対話や交流を制度化することの重要性について解説しました。
新外交イニシアティブの実践
講演では、新外交イニシアティブ(ND)が取り組む活動についても紹介されました。米国や東アジア各国の研究者・議員との対話、国際会議の開催、海外調査、政策提言などを通じて、多様な立場の人々を結びつける新たな外交のパイプづくりに取り組んでいることが報告されました。
質疑応答では、市民による平和活動のあり方や東アジア地域の協力の可能性などについて活発な議論が交わされました。参加者からは、報道だけでは得られない視点に触れることができたとの感想が寄せられたほか、市民一人ひとりが国際情勢への理解を深めることの重要性についても議論が行われました。巖谷氏からは、学びや対話を継続すること自体が市民の果たせる役割の一つであるとの考えが示されました。
8月22日エッセイNew Diplomacy Initiative(新外交イニシアティブ)