2026.10.03

【開催報告】10月3日(土)立命館土曜講座

「「文字は、私たちの見方をどう受け継いできたのか」―漢字から考える、世界の捉え方」
講師:立命館大学白川静記念東洋文字文化研究所 客員研究員、T&Y日本語学校 校長、大阪府立大学 名誉教授 大形徹

会場には71名、オンラインでは延べ133名が参加しました。

 2026年10月3日(土)、立命館土曜講座80周年記念公開講演会「未来へ受け継ぐもの」シリーズ第1回として、大形 徹先生による講演 「 「文字は、私たちの見方をどう受け継いできたのか」 ―漢字から考える、世界の捉え方」 を開催しました。当日は会場およびオンラインに多くの方が参加し、文字文化の歴史や漢字がもつ豊かな世界観について学びました。

中国から受け継いだ文字文化と「日本」の成り立ち

 講演では、日本で用いられている漢字、ひらがな、カタカナの歴史をたどりながら、日本の文字文化が中国から伝来した漢字を基盤として発展してきたことが紹介されました。ひらがなが漢字の草書から、カタカナが漢字の一部から生まれた経緯を解説しながら、私たちが日常的に使用している文字の背景にある長い歴史が語られました。
 また、「日本」という国号の成立や、「にほん」と「にっぽん」という二つの読み方についても解説が行われました。文字そのものだけでなく、言葉や表記の変化をたどりながら、日本の文化や歴史への理解を深める機会となりました。

古銭や金印からたどる文字文化

 講演では、古代中国の貨幣や「漢委奴国王」金印などの資料を題材に、文字が政治や文化と深く関わりながら受け継がれてきた歴史が紹介されました。また、「日本」という国号の成立についても解説が行われ、参加者は文字と言葉の歴史を通して日本文化への理解を深めました。さらに、旧紙幣に見られる「ニホン」や「NIPPON」の隠し文字にも触れられ、私たちの身近なところにも文字文化の歴史が息づいていることが紹介されました。

文字文化への関心の高さがうかがえた質疑応答

 講演後の質疑応答では、中国から伝来した漢字が日本で独自の文字文化へと発展した背景などについて、参加者から多くの質問が寄せられました会場・オンライン双方で活発なやり取りが行われ、参加者が講演内容への理解をさらに深める機会となりました。

10月3日エッセイ

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