2025.06.26
【開催報告】6月21日(土)立命館土曜講座が開催されました
『海を越えるパブリック・ヒストリー -村と村をつなぐカナダ移民史掘りおこしの試みー』
京都外国語大学 国際貢献学部 河上幸子教授にご講演いただきました。
当日は、会場32名、オンラインでは、のべ51名の方々にご参加いただきました。
講演ではまず、近年注目されている「パブリックヒストリー」の取り組みについて紹介がありました。歴史学の分野の人たちを社会に送り出し、知見を活かすこの活動は、仕事にするのは簡単ではなく、現場での工夫や挑戦が求められている現状についてお話いただきました。
そうした試みの一つである、和歌山県三尾地区の移民史を追うプロジェクトを紹介されました。
この地域からは、多くの人々がカナダへと移住しました。
三尾は、かつて多くの人々が生活していた漁村でしたが、現在は人口減少に直面しています。
この歴史を記録し、広く伝えるために、学生たちは移民の子孫をFacebookを通じて探し、その成果をYouTube動画としてまとめ、当日の講演ではその一部が紹介されました。
参加者からは「プライバシーに触れるなどの配慮が必要ながらも、とても重要で意義のある取り組みだと思います。」
「カナダ移民やアメリカ村、研究を通じての交流など、この講座を通じて知ったことが多く、大変勉強なりました。」といった感想が寄せられました。
当日は、京都外国語大学のゼミ生も参加し、「みおラーメン」の活動についてもご紹介いただきました。