• [+Rな人] 臨床心理士、株式会社島津製作所勤務/坊 隆史さん

  • 2010年6月22日更新

目指すは、「こころ」の総合職。カウンセリングで職場を元気にします。

坊 隆史さん(立命館大学大学院応用人間科学研究科修了)
臨床心理士、株式会社島津製作所勤務

上司に言われて一番嬉しい言葉。みなさん、ご存知だろうか。ある調査によると「おはようございます」なのだという。「ほんの少しの気遣い、これが大事です。部下は放っておかれるだけで疲れます。気遣いによって、部下は上司のためにも頑張ろうと思い、職場の雰囲気も良くなるのです」。

世界的な企業である島津製作所。その職場の健康を守るのが、坊隆史さんだ。臨床心理士の資格を持ち、島津製作所の診療所に勤務している。業務範囲は広い。個人のカウンセリングから職場の健康コンサルタントまで。島津製作所の全国の支社を2名で担当している。坊さんは、応用人間科学研究科の修了生だ。
応用人間科学研究科のコンセプトは、「融合・連携」。学際的な学びがしやすい環境にあった。理論的な論文指導とカウンセリングの実践指導の先生が違うこともその一つだった。

このような大学院時代の学びが、坊さんの業務スタイルに繋がっている。島津製作所では、京都本社の診療所にオフィスを構えながらも、職場巡視もするし、東京支社に出張カウンセリングもする。原因はケースバイケース。徹底した現場主義によって、対応策を検討する。従来のカウンセラーとは違うイメージだ。

経営的な視点も入れる。厚生労働省の試算によると、メンタルヘルス疾患による経済損失は年間1兆円にも昇る。メンタルヘルスは、経営課題なのだ。職場の生産性向上のためにも重要なのである。「マイナスを0にするだけでなく、0をプラスにすることも仕事です」。

「応用人間科学研究科では、ヒューマンサービスのイロハを学びました。臨床心理学だけではなく、社会学や経営学の視点も取り入れ、組み合わせる。柔軟な思考方法を学んだのです」。

深い緑を含んだ風を感じる診療所。力強い笑顔で語ってもらった。

坊 隆史さん(立命館大学大学院応用人間科学研究科修了) 臨床心理士、株式会社島津製作所勤務

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