• [+Rな人] 波照間島でフィールドワークを実施/近重佑太朗さん

  • 2010年8月2日更新

日本の最南端から全国へ。「ユイマール」を広めたい

近重佑太朗さん(政策科学部4回生)
波照間島でフィールドワークを実施

沖縄県八重山諸島にある日本最南端の有人島、波照間島。私の所属する政策科学部高村ゼミでは波照間島をフィールドに研究をしています。波照間島では島の住民と観光客の両方にアンケートを取り、島の人と観光客、双方にとって満足できる観光とはどんなものか考えました。

また、私が波照間島で特に注目しているのは「ユイマール」というシステム。「ユイマール」は沖縄地方の方言で「助け合い」を意味していて、沖縄本島ではほとんど見られなくなってしまった制度です。近くに住む人皆で、農業や新しく島に来た人に家を建てるなどの助け合いをします。先行研究では、波照間島にももう、「ユイマール」は残っていない、とされていたのですが、実際に現地を訪れると、まだまだ「ユイマール」は健在だったのです。

私は「ユイマール」のような制度を、過疎で悩む日本のほかの自治体に応用できないかと考えています。農業の分野で活用できれば、農業の自給率が少しずつあがるのではないかと思うのです。「ユイマール」を日本各地でどう活かすのか、これからの研究の課題ですね。

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