立命館大学広告研究会の有志企画の１つに「カモシネマ」があります。これは、「鴨川の魅力を知ってもらおう」というスローガンのもとに立ちあげられた企画で、今年で6回目を迎えます。メインは、鴨川の河川敷で屋外にスクリーンを立て、映画を上映するというもの。またこの時、同時に鴨川の清掃活動も行っています。

私は、初めて鴨川を見たとき、「市街地を流れている川なのに、なんて自然豊かで清らかなんだろう」と思いました。京都を代表する美しい川。でもそれは、「鴨川を守ろう」と活動されているたくさんの方々の努力によるものだと知りました。そして、その事をもっとたくさんの人に知ってもらいたいと思いました。「映画上映会」というたくさんの方に参加して頂けるイベントを通して、１人でも多くの方に鴨川に愛着を持ってもらいたいです。

今年も私たちカモシネマのメンバーは、客層の偏らない上映作品の選定、府や市との調整、フライヤー広告からの資金集めなどに奔走しました。これまでにも出資して頂いている企業の方々には、「もちろん今年も予定しているよ」と温かい言葉とともにご協力を頂きましたが、それでもやはり資金集めには苦労しました。今年は、メンバー１人１人が何百社も営業にまわりました。不足分は、立命館の助成金制度に応募したりと、出来る限りのことに取り組みました。

カモシネマの運営で学んだのは、「続けることによって得た信頼で、毎年変化していくことが出来る」ということ。出資して頂いている企業や府、市などとの信頼関係があってこそ、色々と変化しながらもカモシネマは運営することが出来ています。また、これからは広告研究会の様々な活動で学んだことも相互に作用させ、「大きく変化させていきたい」と思っています。

【夏の鴨川座】カモシネマ6
開催日時：8月21日（土）18：30開場　19：30～上映予定
※小雨決行、荒天時は28日（土）に順延
上映映画：「色即ぜねれいしょん」

• 取材・文
• 舩岡　知（政策科学部4回生）