渡邊：私は今年の夏にポーランドのポナズンで行われるカヌースプリント世界選手権（500ＭカヤックシングルでＢ決勝進出9位、200Ｍカヤックシングル　Ｃ決勝進出2位）、11月12日（金）には中国・広州で行われる第16回アジア競技大会に出場します。これまでの成績をふまえ、代表選考会で選ばれて、今回出場が決まりました。
世界大会は昨年に続き2回目の出場になります。前回は気持ちの面で負けていた部分もあり、あまりいい成績を残すことができませんでした。今年はその部分を改善し、世界選手権では決勝に進出、アジア競技大会ではメダル獲得ができるように精一杯努力していきたいです。

いつも「カヤック」という2人乗りのカヌー競技で、ペアを組むことが多いお2人。普段、お互いをどう思われているのか、それぞれの魅力と今後の目標について、伺ってみました。

松崎さん：渡邊さんがいると、チームとしてとても心強く、今後の私たちの目指すべき姿を感じることができます。また、今年のチームの目標として、インカレ4連覇を達成していきたいです。今年は渡邊さんにとって、最後のインカレになるので、チーム全体が気合を入れて練習をしています。特に、渡邊さんとペアを組むことになる種目では、絶対に優勝をしたいと思っています。

渡邊さん：松崎くんは、自分がスパートをかけたいと思った時など、何も言わなくても、一緒になってスパートをかけてくれます。試合中、「自分がこうしてほしい」と思った時に、状況を察してその通りに動いてくれるので、とても信頼しています。
あと、松崎くんには安定性があります。シーズンオフになったら、だいたいどの選手も速力が落ちるのですが、松崎くんは落ちないところがすごいですね。
卒業後はカヌー選手として、実業団との契約が決まっています。最後の年なので、気合を入れて挑戦したいと思っています。

松崎さん：渡邊さんにそう言ってもらえると、とてもうれしいです。渡邊さんは自分にはない考え方を持っていて、僕が悩んでいるときにいろいろな視点からアドバイスをくれるのでいつも助けてもらっています。僕もいずれは渡邊さんのように世界大会に出られるような選手になりたいと思っています。

• 取材・文
• 土田嘉宏（経済学部3回生）