京都を着物で埋め尽くしたい!
松本洋平さん(産業社会学部4回生)
社会連携講座「京都市しあわせ(ハピネス)政策論」受講
「京都市着物プロジェクト」を京都市に政策提言
着物を着るのが楽しいと思ったのは、アルバイト先で浴衣を着たのがきっかけ。長野県出身の僕は、「京都では着物を着ている人が多い」という漠然とした先入観を持っていました。ですが、実際に京都に住んでみると、たまに見かける程度で、学生はほとんど着ていないと感じました。「京都=着物」という憧れのようなものもあったので、そのギャップを目の当たりにし、「何か自分にできる事はないか」と、このプロジェクトを考えました。
京都は、他の地域に比べて着物を所有している人が多いんです。この土地柄を活かし、一軒一軒お年寄りのお宅を訪問し、着物の収集を始めました。学生に着物を習慣的に来てもらうきっかけを作るためにも、着物は無料で譲って頂きたいとお願いしました。また、着物を提供して頂ける方には、その着物の歴史や、これからどのように使ってほしいかなどを伺い、実際に着物を譲り受ける学生と直接会って頂きます。そうすることで、学生との新たな交流のきっかけになると共に、譲り受ける側も前の所有者を知ることができるので、安心して着ることが出来ると思います。処分されるかもしれなかった着物が、後世に受け継がれていくということにもなると思いました。
最終的な目標は、「京都を着物で埋め尽くす」です。しかし、それだけではなく、衰退しつつある着物市場を盛り上げ、伝統産業の復興につながることを願っています。また、そこから「京都」というブランドを世界的なものにしたいです!
●「有料パウダースペースの設置と女性の市政参加促進」を政策提言された渡邉依子さんの記事はこちら●「DO YOU KYOTO?からYES WE KYOTO!へ京都市で主体的なエコに取り組もう」を政策提言された竹脇友子さんの記事はこちら
- 取材・文
- 舩岡 知(政策科学部4回生)