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373 -  「人の気持ちになって考える大切さ」を学んだスイーツ開発

「人の気持ちになって考える大切さ」を学んだスイーツ開発

浜田 ほなみさん(文学部4回生)写真:右
山西悠平さん(国際関係学部4回生)写真:中央
伊藤 梓さん(産業社会学部4回生)写真:左
ホテル日航プリンセス京都での「コーオプ演習」に参加。
高級感あふれる魅惑のスイーツ「春の宝石」を開発。

  • No.373
  • 2012年4月2日更新
ホテル日航プリンセス京都での「コーオプ演習(※)」に参加し、同ホテルの協力のもと、商品開発を行った学生たちの取り組みを紹介する第2弾。
今回は、「春の宝石」をテーマにスイーツを開発したみなさんにお話を伺いまいた。

Q:コーオプ演習に参加したきっかけは?
伊藤さん:
マーケティングの勉強をしていたので、学んだ知識を企業との商品開発の中でも活かせるのではと思い、コーオプ演習に参加しました。

山西さん:
2回生の時、2週間の企業インターンシップを経験しましたが、その時は、企業の方と一緒に何かをつくり上げていくというところまではできず、体験で終わってしまいました。企業のことを十分に理解できていないまま社会に出ることに不安を感じ、今回、コーオプ演習に参加することにしました。

浜田さん:
学生時代に、一生懸命になれることに挑戦したいと思い参加しました。コーオプ演習では、他にも新聞社やメーカーなどの課題もありましたが、「スイーツ企画」という身近なものに取り組めることに魅力を感じました。

   

Q:商品開発をする中でこだわった点を教えて下さい。
浜田さん:
商品となるスイーツを開発してほしいというホテルからの課題に対して、最初は何から手をつけていいのか分からず、まずは市場調査のためのアンケートを取ってみようということなりました。「スイーツのカロリーを重視しますか?」「どういった場面でスイーツを食べますか?」など、いくつかの質問項目を用意。たくさんの方の意見を聞くことで、そこからお客さまが求めるスイーツが自然と分かるのではと考えました。

伊藤さん:
友人や社会人の先輩、街頭インタビューなどでアンケートを取り、最終的に10代から60代まで876名の方から意見を伺うことができました。しかし、実際に集計を始めると、あまりに膨大なデータ量の上、まとめるべき指標が見つからず、呆然としてしまいました。それまで順調だと思っていた私たちでしたが、“思ったように上手くいかない”という現実に、チームの雰囲気も悪くなり、時にはメンバー同士で言い争いになることもありました。勉強したマーケティングの知識を活かしきれない自分にも憤りを感じましたね。

山西さん:
自分たちではどうにもならず、先に進めなくなった時は、コーオプ演習担当の廣瀬幸弘・共通教育推進機構教授や、ホテルの方に相談しました。
ホテルのスタッフの方からは、「“学生らしさ”、“京都らしさ”、“ホテル日航プリンセス京都らしさ”を活かしてくれることを期待している。そういう要素に的を絞って考えてみては?」とアドバイスが。廣瀬教授からは「まずはコンセプトを決めよう」とアドバイスをいただきました。それまで、自分たちの頑張りや知識があれば何とかなると思っていたことを反省し、みなさんからいただいたアドバイスを一つ一つ実践していくことにしました。

浜田さん:
ホテルに何度も足を運び、ホテル日航プリンセス京都が持つ「高級感」や「女性らしさ」といったイメージから連想されるスイーツのコンセプトを300種類ほど考え、ホテル側に提案しました。そこで採用されたのが、商品化されたスイーツ「春の宝石」のもととなった「Jewelry bubble」です。

  

伊藤さん:
コンセプトを決めてからは、チームの中で生まれるアイデアが「コンセプトに沿っているかどうか」で判断できるようになり、メンバーの話し合いも順調に進むようになりました。みんなのアイデアを基に「Jewelry bubble」がイメージできるようなスイーツを8種類程試作。ホテルの方とも連携しながらスイーツの見た目や味、そして素材などを吟味していきました。そして、最終的に完成したのが高級感あふれる魅惑のスイーツ「春の宝石」です。

                      
                  

山西さん:
「スイーツ」と一言で言っても、企業の企画部の方やパティシエのみなさんなど、それぞれの立場によって「こういうスイーツを作りたい」という考えが異なることを知りました。自分たちがやりたいことをただ提案するのではなく、お客さまや商品開発に取り組むメンバーそれぞれの意見や想いを考えなければ意味がないと思いました。小さい頃から“人の気持ちになって考えろ”と両親から言われてきましたが、今回、その言葉の大切さを改めて知ることができたように思います。

浜田さん:
企業では、1つのことにさまざまな人たちが関わり、その相乗効果で良い商品ができあがっていることを学びました。チームの中で自分は何ができるかを考え、行動し、それをチームに還元していけるような人になりたいと思います。

  


第1弾 カクテル班のみなさんの記事はこちらから

※「コーオプ演習」について
学生たち複数名がチームとなって取り組むインターンシップ・プログラムの一つ。半年間に及ぶ長期で高度な産学連携の取り組みにより単位授与を行うプログラムで、学年や学部の枠を超え、文理連携などのチーム編成を行い、企業が抱える現実の課題に取り組む。スイーツ班には応用人間科学研究科・院生1名、産業社会学部・学生2名、国際関係学部・学生2名、文学部・学生1名が参加した。


■ホテル日航プリンセス京都の新商品「春のカクテル&スイーツ」詳細



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