Numerical Solution By Explicit-FTCS Method - 2
■ 近似解を求めるために ■
差分法を用いて微分方程式の近似解を求めるためには,
1. 独立変数を離散化する
2. 微分方程式から差分方程式へ変換
3. プログラムの作成及び実行
をする必要がありますがありましたね(一階線形常微分方程式の頁を参照)。
移流方程式の近似解を求める際も,上記と同様のステップを踏んでいきます。
■ 独立変数を離散化する ■
移流方程式の独立変数は,時間tと位置xですね。さて,tおよびxは連続量なので,これを離散量に変換します。Fig.3のように,t軸を冲の間隔でNT等分して,一方x軸を凅の間隔でNX等分します。
![]() |
![]() |
![]() |
(a) 連続空間 | (b) 連続空間を離散化 Fig.7 連続量から離散量へ |
(c) 離散空間 |
Fig.7は,移流方程式の独立変数tおよびxを離散化している過程を示しています。移流方程式をx-t座標系で表現するとFig.7(a)のようになりますね(従属変数である汚染濃度cの軸は,x-t平面に垂直な方向にあると考えてください)。この解析空間を,Fig.7(b)のように,離散化(メッシュ)します。すると,Fig.7(c)のような離散空間が生まれます。この図を格子図と呼びます。
Fig.7(c)において,各々の点を節点といい,ある節点に対応するj,nを節点番号といいます。また,連続量と離散量の間には次のような関係があります。
![]() |
(11) |
ここに,n:時間軸に対応する節点番号,j:空間軸に対応する節点番号,tn:節点番号nに対応する時間[T],xj:節点番号jに対応する位置[L],冲:時間刻み幅[T],凅:空間刻み幅[L]を表わします。
差分法で近似解を求める際には、Fig.7(c)のような格子図上で議論していくことになります。
Back | Next |
Advection Equation | Exact Solution |
Numerical Solution By Ex-FTCS Method |
Numerical Solution By Ex-CTCS Method |