自身の部活経験から興味を抱いた「集団的効力感」
大学ではホッケー部に所属していますが、試合中は下級生が萎縮してチームのパフォーマンスが上がらないといった課題を抱えていました。自分が4回生になった時、どのように振る舞えばチーム力が最大化するのか悩んでいたこともあり、ゼミで幅広い観点からの心理学や組織の問題解決について学んでいくうちに、チーム効力感について研究したいと思うようになりました。
チーム効力感とは、「このチームやメンバーとならどんなことでも成し遂げられる」といった自信が生まれる状態のことをいいます。卒業論文では、実験的な方法で、複数の模擬集団に違うタイプのリーダーシップを介入させてチーム効力感に与える影響を比較する、あるいは実際のチームにアンケート調査を行って、チーム力が最も高くなるのはどういうときかについて分析しまとめていこうと思っています。研究の成果は今後のチーム競技に生かせるだけでなく、社会においても上司や同僚との良好な人間関係を構築する上で有効だと考えています。
IT業界で人々とつながり、社会の課題解決を目指す
卒業後はさまざまな業界と関わりながら社会の課題を解決していきたいと考え、多角的に課題にアプローチできる通信インフラ企業に就職する予定です。なかでもオンライン診察や遠隔治療といったスマートヘルスケアの分野では、学部で学んだ医学などの専門的な知識が活きてくると思うので、場所にとらわれない健康のあり方を積極的に提案していきたいです。
※インタビュー及びプロフィールは、取材をした2022年5月時点の内容です。