在学生・卒業生の活躍

在学生・卒業生インタビュー

夢だったスポーツシューズに携わる仕事へ

藤原 理奈 さん

Q.まずは本学部への入学当時の事から聞かせてください。


中学時代から立命館宇治中学、高校と系列校で過ごし、自然な流れで立命館大学に入学しました。スポーツ健康科学部を希望した理由としては、中高は陸上部に所属していた事もあり、将来はスポーツシューズに携わる仕事をしたいという希望に、もっとも親和性が高い学部だと考えた為です。私の父親がスポーツ指導者という事もあり、シューズをはじめとするスポーツ用のアイテムが、パフォーマンスにもたらす影響については、常日頃から興味を持っていました。


Q.大学時代は選手ではなく、マネージャーとして体育会に所属されたのですね。


渉外主務という形で、体育会女子陸上部のマネージャーを務めました。立命館大学の陸上部は、日本でもトップクラスの選手が集まる強豪。私も入学当初は選手としてスタートしたのですが、1回生の夏頃に支える側に転向する決意をしました。ドリンク作りやマッサージから、試合の登録手続きや部費の管理等、業務は多岐に渡りますが、非常にやりがいのある経験でした。所属部員が100名程いる中、出場する試合も種目や選手によって様々。私がもし試合の登録手続きを失念すると、せっかく練習してきた選手が試合に出場できなくなる為、手帳を色付ペンでぎっしりと埋めていましたね。色々とプレッシャーはありましたが、サポートしていた選手が全国優勝を成し遂げた瞬間は、生涯忘れがたい最高の思い出となりました。

 

Q.ゼミはスポーツバイオメカニクス分野の「長野ゼミ」に所属されたのですね。


スポーツシューズに関する研究もあると伺っていたので、私の希望にピッタリのゼミでした。実際に研究の中ではシューズを分解して構造を理解したり、楽しくて仕方がなかったです。また、陸上部の選手が研究実験の被験者となるケースが多々あった為、長野ゼミに限らず伊坂ゼミや後藤ゼミ等、他のゼミにも頻繁にお邪魔させて頂きました。スポーツ健康科学部の魅力のひとつとして、良い意味で学生人数が少ない為、各ゼミの所属も10名前後。他学部だと数十名の大所帯もあると聞いた事がありますが、スポーツ健康科学部の場合は少数精鋭の為、教授との距離も近く、密なコミュニケーションをとる事ができ、今振り返るとそれは非常に大きな事だと感じます。自分の興味のある事、将来に役立てたい事に精通しておられる方々と、普段から接する事ができる環境は、この上なく貴重ですよね。


Q.就職活動についてのお話を聞かせて頂けますでしょうか?


やりたい事を仕事にしたいという思いが強かった為、スポーツメーカーのみに絞って活動をしました。選考面接では、長野ゼミでの研究していた内容や、私自身の卒業論文の題材にもした「女性用ヒールシューズが下肢関節にもたらす影響」といった研究テーマに興味を持って頂く事が多く、本当に良いゼミ選択ができたなと感じました。就職活動は孤独に取り組むと辛い事もあるかと思いますが、スポーツ健康科学部や陸上部の人達にも相談に乗ってもらいながら、何とか乗り越える事ができました。社会に出てからもそうなのですが、私自身まわりの人達に良く相談したり、悩みを吐露する性格なのですが、ひとりで抱え込まずに助けてくれる仲間と出会えた事は、大学4年間での宝です。


Q.デサントジャパン株式記者への新卒入社後は、どのような仕事を担っているのでしょうか?


2018年の1年目は販促関連の担当となり、東京で勤務をしていました。具体的な仕事内容は、雑誌やテレビ等のメディアを通じて、弊社のシューズをPRする事です。入社後の間もない頃から、野球界のスーパースターである大谷翔平選手や、サッカー日本代表の柴崎岳選手等の撮影現場を見学させてもらい、日々楽しく過ごしていました。しかしながら、悩みが全くなかった訳ではなく、もっと大きなお金を動かせるような仕事をしてみたいといったような野望を、大学時代からの同期で、会社でもそのまま同期入社となった同僚とも、頻繁に語り合っていました。そういった事も経て、2年目以降は関西圏での営業部門を担っています。


Q.現在も、営業職を担っていらっしゃるのでしょうか?


そうですね。大型のスポーツ用品店から、商店街にあるような個人経営のスポーツ用品店まで、幅広いお店に弊社のスポーツシューズを陳列して頂くように交渉する事が、私の仕事です。意識している事としては、とにかくお店に足繫く訪問する事。ひとつひとつの小さな積み重ねが、信頼に繋がると考えている為、SNS等で流行の情報を積極的に入手しては、そういった情報をクライアントとのコミュニケーションに活かすようにしています。そういった営業活動を通じて、街中で私が担当しているシューズを履いた人を見ると、とても嬉しい気持ちになりますね。


Q.今後、何か新たな挑戦の予定はありますか?


大学時代から海外への意識は持っていたので、弊社の海外支店で勤務してみたいという思いはあります。弊社内でも福利厚生の一環で、英会話講習の補助をしてもらっており、日に日にその思いは強くなっています。もしそういったチャンスが来た際に逃さないよう、語学力の向上に邁進していきたいと思います。

最後に、学生へのメッセージをお願いします。

私自身、立命館大学のスポーツ健康科学部で学んだことが、現在の仕事にも大きく役立っていると実感しています。ゼミでの研究内容が、就職活動で活きた事もそうですし、入社後にクライアントと話す際も、授業で得た知識や用語を使用する機会が多々あります。学生さんにとって、スポーツ学の中でも好きな分野と苦手な分野が各々あるかと思いますが、卒業後も念のため授業のテキストやレジュメを保管しておくと、いつか役に立つ場面があると思います。授業はもちろんですが、部活動やアルバイト等も含め、仲間と切磋琢磨しながら、楽しい学生生活を過ごしてくださいね!



※インタビュー及びプロフィールは、取材をした2022年10月時点の内容です。

PROFILE

藤原 理奈

本学部5期生として、20183月に長野ゼミを卒業後、現在は国内有数のスポーツメーカー「デサントジャパン株式会社」へ。
スポーツシューズの営業担当として奮闘。
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