在学生・卒業生の活躍

在学生・卒業生インタビュー

自分に正直に。好きを極める生き様とは。

清水 美紗子 さん

 ■はじめに

本学部2期生として、20153月に山浦ゼミを卒業後、ダンスを通じてミュージカルへの出演や講師を務めてきた清水 美紗子さん。高校生時代からプロバスケットボールチーム「滋賀レイクスターズ(=:滋賀レイクス)」でチアリーダーデビューを飾るなど、早くからダンスの道を極めてこられました。多くの学生が就職活動に取り組む中、自身が好きな分野での挑戦を決意した、その真相とは。



➊高校時代から当時最年少で滋賀レイクスターズのチアリーダーとしてデビューされたのですね。

そうですね。3歳から新体操やクラシックバレーを習っていたので、身体を動かすことは大好きでした。中学3年生の頃にもっとダンスを極めたいという思いになり、本格的にダンスのレッスンを受け始め、高校2年生の時に滋賀レイクスターズのチアリーダーオーディションに合格。その頃から平日の放課後は、ダンスのレッスン、週末はバスケットボールの試合でのチアリーディングというスケジュールがルーティン化してきましたね。



➋本学部への入学の決め手は何だったのですか?

高校が立命館宇治高校だったこともあり、立命館大学への進学は自然な流れだったのですが、学部を決める際にスポーツ健康科学部は学生の人数も比較的少なく、先生方もアットホームな雰囲気で良い評判を聞いていましたし、スポーツの学びを深めることで、何かダンスに活かすことができる部分もあるのではという思いから、決断した記憶があります。実際に、運動生理学やバイオメカニクス論など、自身のダンスパフォーマンスに知識を還元できる授業もありましたし、滋賀レイクスターズでは子供にダンスを指導する機会も多かったので、スポーツ指導論などの教育関連の授業も非常に役に立ちました。特にダンス指導の現場では、フォーメーションダンスの際の立ち位置について、センターを担う生徒もいれば後列や端になる生徒もでてきます。そこで、指導者自身がブレることなく、自身の判断基準に自信を持ったうえでフォーメーションを選定する重要性だったり、全生徒に対して平等にチャンス自体は与えるということを意識するきっかけにもなりましたね。



➌かなり忙しいスケジュールだったのではないでしょうか?

1回生の頃は必修科目授業が朝1限目からあり、放課後は子供へのダンス指導と、夜まで自分のダンスレッスン、週末は滋賀レイクスターズ公式戦アリーナでのパフォーマンスという事で、遊びに出掛ける時間はほとんどなかったですね。自分自身、完璧主義な性格があるので、授業に関しては絶対に単位を落とすわけにいかなかったですし、できれば平均以上の成績は残したいと思っていました。通常の部活生だとテスト期間は部活が休止となり、テスト勉強に時間を割く事ができると思いますが、私の場合はテスト期間だろうが関係なしにダンスは続いていたので、日々の授業で毎回理解を浸透させるに集中していましたね。その甲斐もあり、3回生の後半にはほとんど単位も取り終わっていたので、大学生活の終盤はよりダンスに打ち込む事にも繋がりました。



 ➍就職活動はされなかったとか?

どちらかというと直感で物事を決めるタイプなのですが、周りが就職活動を開始する3回生の後半に差し掛かっても、自分がリクルートスーツを着て企業面接を受けているイメージが全く沸かず、ステージで踊っているイメージばかり沸いていました。先述の通り、3回生の後半からはダンスにより一層時間を割く事もできてきたこともあり、タイミングよく東京のコンテストで優勝を飾れたことも、ダンスの道で挑戦していきたいという決心を固める要素にはなりました。そこからある程度は講師依頼やショーへの出演依頼など、少しずつ仕事も頂けるようになり、ダンスで登れるところまで挑戦してみることにしました。


 

 ➎大学卒業後は、どのような転機があったのでしょうか?

東宝株式会社が主催するミュージカルへの出演や、紅白歌合戦にも長年出場している歌手のバックダンサーなど、芸能にまつわるお仕事も増え、東京へ拠点を移しました。毎日が華やかで刺激的、自分の好きなダンスで生活をしていくという、やりがいを体感していましたね。ただ、そういった生活を3年ほど送っていたのですが、プレッシャーのかかる華やかな世界に正直疲れてしまい、直感的に1度すべてをリリースすることに。いっそのこと海外で1年くらいのんびりしたいなと思っていた矢先、新型コロナウイルスの流行により、海外は断念。まずは地元に帰り、新しい挑戦の機会をうかがっています。



➏現在はどのような挑戦をされているのですか?

「自分の好きなことで生きていく」という真髄に変わりはなく、“ヨガ、サーフィン、帽子”というキーワードでの仕掛けを展開しています。昔からサーフィンを通じて色々な地域に行ってみたいという野望があったため、サーフィンができる土地でヨガやダンスのレッスンを実施する流れを展開しています。先日も宮崎県でサーフィンに明け暮れながら、ダンスのレッスンを実施したりと、たまらなく楽しい時間を過ごしてきました。また、帽子好きが高じて自身のアパレルブランドの立上げにも挑戦しています。まだまだ初歩的な段階ではありますが、自分らしく好きなことを極めていく予定です!

 

➐最後に、在学生へのメッセージをお願いします。

日本の大学の場合、どこか就職のための進学という先入観があるように感じています。もちろんその選択肢も良いとは思いますが、私のように就職活動せずに自分の好きなことをやり続けるという選択肢もあることを知って頂けると幸いです。何かチャレンジしたいことが少しでもあるのならば、必ずトライしてから次の道を決めて欲しいなと思います。やらない後悔よりトライ。根拠のない自信であったとしても、まずは全力で取組めば、何かしらの発見はあると思います。1度しかない人生、ぜひ思うがまま突っ走ってみてください!スポーツ健康科学部の優しい仲間や先生方が、必ず支えになってくれるはずです。みなさんのご活躍を願っています。

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