在学生・卒業生の活躍

在学生・卒業生インタビュー

自分自身の「介在価値」を出す ― 人に喜んでもらう仕事

細見 優太 さん

 ■はじめに

本学部2期生として、20153月に長積ゼミを卒業後、人材派遣事業を中心に多彩な事業を展開している「株式会社ウィルグループ」に入社した細見 優太さん(現在は株式会社カミナシに転職し、スタートアップで働いている)。新入生のサポートをおこなうオリター団に所属した経験から「人に喜んでもらえる仕事」を志した細見さん。スポーツマネジメント分野のゼミに所属しながら、健康運動指導士の資格取得など「いつか役に立つだろう」という精神で、あらゆる知識も積極的に習得してこられたそうです。



➊まずは本学部への入学当初から振返ってください。

高校時代までバスケットボールに取り組んでいたため、スポーツは身近な存在だったこともありますが、なによりスポーツ健康科学部が新設されたばかりのタイミングだったということもあり、何もかもが新しい環境という点に魅力を感じ、入学を希望しました。実家からは衣笠キャンパスの方が圧倒的に近いのですが、新しいもの好きの私としては、ピカピカの施設で学びたいという強い意志が、高校生当時の私にはあったのだと思います()

1回生では“基礎演習授業”と呼ばれる、英語など学ぶ少人数制でのクラス授業があったのですが、社会人となった今でも高頻度で食事に行ったりする仲間は、その頃のクラスメイトです。他大学や他学部ではなかなか存在しない仕組みかもしれませんが、これは立命館大学スポーツ健康科学部の素晴らしい仕組みだと感じますし、入学まもない1回生にとって、基礎演習クラスの仲間は大変心強い存在だと思います。



新入生へのサポート体制としては”オリター制度“もありますね。

私が1回生の頃に色々とお手伝いをしてくださった、1学年上の先輩方で形成されたオリター団がとにかく良い方々で、今でも憧れの先輩たちです。自分自身もそういった存在となって後輩の役に立ちたいという思いから、自らも2回生時にはオリター団へ所属しました。フレッシュリーダーズキャンプという合宿の企画もしたり、後輩たちの喜ぶ姿を見たくて全力で取組んでいましたね。その頃から「細見さんがいたおかげで●●をすることができた」といったような、自分自身の介在価値を出せた際の、他には代えがたい喜びに、生き甲斐を感じるようになっていたと思います。オリターを通じての経験や感覚は、私の人生の大きな要素だったと振返ることができますね。



➌3回生のゼミ選択ではスポーツマネジメント分野を主とする「長積ゼミ」を選ばれたのですね。

所属ゼミとしては確かにスポーツマネジメント分野だったのですが、他通常の授業科目はマネジメント分野に限らず、あらゆる分野を専攻していました。スポーツマネジメントへの関心も勿論ありましたが、バイオメカニクス論やスポーツ心理学にも大きな関心があり、多角的にスポーツを学ぶ事ができる立命館スポーツ健康科学部の利点を、存分に良いとこ取りをさせてもらった形になりますね() おそらく長積ゼミの所属学生としては異例になりますが、数週間にわたる実習に参加して“健康運動指導士”の資格も取得しましたし、いつかその知識が役に立つ日が来るだろうというある種は漠然とした興味本位で、色々な分野の勉強をしました。

卒業論文はなんと“スポーツ心理学”を主とする形で、おおまかにいうと「スポーツ経験者と未経験者での心理状況の違い」といった観点で研究。長積先生も最初は驚いていた記憶がありますが「疑問に思ったことを深めたい」という私の意志を尊重して容認して頂きました。この段階で、人の心理について関心を強めた事が、後々の社会人生活にも繋がってくるのかなと感じます。



➍就職活動はどのような軸で進めましたか?

もっとも重要視したことは「人に喜んでもらえる仕事」ができるかどうかという点です。また、オリター時代の経験から、自分の介在価値を通じてその喜びを与えたいと考えていたため、有形商材ではなく無形商材で勝負できる場を目指していました。これまでの人生を振返る中でも、極めて大きな決断だったのが弊社“株式会社ウィルグループ”への入社を決意したことです。実は同時並行で、大手テレビ局の選考も最終選考まで駒を進めており、周囲からは会社知名度もあるテレビ局への就職を薦められていました。メディアを通じて多くの人に“間接的”に喜びを与えることのできるテレビ局か、はたまた1人1人“直接的”に喜びを感じてもらえる人材業か。当時の私にとっては、やはり直接的に人の役に立ちたいという思いが強く、人材業界に進む決断をしました。一足先にウィルグループからの内定をもらっていた為、テレビ局の最終選考に辞退の申し入れをした時の感情や決意は、今でも大切にしていますし、非常に身が引き締まりますね。その決断が間違いではなかったことを証明する意味でも、目の前の仕事をひとつずつ、一生懸命取り組みたいと思います!



➎社会人となってからは、どのように歩まれているのでしょうか?

新卒入社から約7年間、ウィルグループに在籍をしている中で、前半の4年間は人材派遣業、後半の3年間はアプリ開発という新事業に取り組んでいます。かねてより希望していた人材業では、求職者の入社先選定等、直接的に人の人生に携わる仕事に喜びを感じるとともに、やはり責任感のある仕事で、魂をかけて取り組みました。担当した求職者から感謝の言葉をもらったり、紹介した企業先で活躍している報告等を受けた際は、やみつきになる嬉しさがありましたね。近年はグループ内の異動で、スマホ向けアプリの開発に取り組んでおり、新規事業を担う楽しさと苦しさの両面を体感しています。会社組織としても未知の分野となる為、何が正解か常に模索状態です。仮説をたてて検証をおこなうという流れは、まさに卒論に類似しているなと感じており、こういった時にも学生時代の経験が活きてくるのかと、感慨深いものがあります。まだまだ企画開発の途中段階ではありますが、人の喜ぶ姿に立ち会えるように、良いサービスの展開に挑戦していきます!



➏最後に、在学生へのメッセージをお願いします。

いまの学べる時間を大切に、授業にせよ趣味にせよ、とことん没頭して欲しいなと思います。先述の基礎演習クラスの仲間たちと再会する際にも、よくこの話題は挙がりますね。大学生活ほど時間を自分の考え次第で有効活用できる期間は、他にはないかなと思います!今を大切に、有意義な学生生活を送ってください。

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