在学生・卒業生の活躍

在学生・卒業生インタビュー

学部で得た幅広い経験を生かし 心身両面から役者をサポート

中曽根 さやか さん

 東宝の演劇本部に演出部として入社、現在は制作として働いています。
 作品全体のスケジュールの大枠を組み、台本や譜面の作成などの稽古準備から稽古場の運営、ツアー公演の交通や宿泊の手配等、滞りなく公演初日から大千穐楽まで公演が行えるように調整し基盤を作る、なんでも屋のような役割です。
 一枚の企画書から始まったものが、稽古場で役者や音楽の表現によって物語が立ち上がり、劇場で舞台装置や照明が加わり立体的になっていく過程が面白く、幕が開いて満員のお客様からの拍手をいただけた瞬間にやりがいを感じますね。
 長年ダンスをしていて怪我が多かったのですが、骨格や筋肉の構造を理解することで怪我をしなくなった経験から、人体の構造や動作解析に興味を持ち、様々な背景を持つ人が集まる場所で幅広い人間関係を構築したいと考えこの学部を選びました。
 卒業論文では「チェストスタンド」と呼ばれる軟体芸のポーズを取り上げ、体のどの部分の柔軟性を高めればこの姿勢ができるようになるのかを研究しました。舞台には怪我や故障が付き物ですが、状況に応じて臨機応変な処置や行動ができるのは当時の学びのおかげです。専門的な知識はもちろん、多くの友人と関わり、絆を深めた経験は今の私の骨子になっています。

 今後はプロデューサーとして、自分の立案した企画を上演することが最も大きな目標です。そのため、演劇に限らず視野を広げて様々な世界を知り、企画力や英語力のスキルアップを実現していきたいです。
中曽根さん全体

※インタビュー及びプロフィールは、取材をした2023年5月時点の内容です。
PROFILE

中曽根 さやか

東宝株式会社エンタテインメントユニット 演劇本部 演劇部
兵庫県 兵庫県立宝塚北高等学校 演劇科卒
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