■スポーツ心理学の応用でチームの勝率がアップ
私はバレーボール部に所属しています。4回生からはキャプテンを務めていますが、以前から控えのメンバーのモチベーションをどう維持すればいいのか悩むことがよくありました。そこでゼミの先生(メンタルトレーニング分野)にご相談し、スポーツ心理学の学びを生かしてチームビルディングの介入について研究することにしました。介入の方法としては、個人の介入と集団の介入を行い、個人の介入ではSWOT分析※1で自分の強みや弱みについて自己分析してもらいます。集団の介入では全体ミーティングを行い、大きな目標の設定と、それを実現するための方法について皆で話し合いました。こうした介入を実際にいくつか行うことで部内の雰囲気が良くなり、控えのメンバーも試合に出られる頻度が上がりました。その結果と言っていいと思うのですが、今年の春季リーグ戦では4年間で一番の成績(10勝)を収めることができました。
■自分だけの学びを見つけて未来を拓く
現在は教職を目指しています。その授業でインクルーシブ教育※2について学習する機会があり、大きな刺激を受けました。日本はまだまだこの教育が普及しているとは言えませんが、自分が教師となり、どんな生徒でものびのびと輝ける環境を実現していきたいです。
この学部にはプロのアスリートから一般企業まで、様々な進路を目指している学生がいます。授業はもちろん、そうした仲間との交流を通し、未来を拓く自分だけの学びを作り上げていってください。
※1…内部環境と外部環境を分析するための現状分析手法
※2…障害の有無などで区別せず、全ての子どもたちが同じ環境で一緒に学ぶ教育
※インタビュー及びプロフィールは、取材をした2024年6月時点の内容です。PROFILE
安達 省斗