スポーツ教育学特殊講義において野外実習を実施しました
3回生以降に開講されているスポーツ教育学特殊講義では、これまでのスポーツ健康科学部の学びのうち、特にスポーツ教育学に関する知識や技能を用いて、実際に野外実習の立案、実施、評価までを行うことを目的とした実習を実施しています。コロナ禍の影響で、野外実習は3年ぶりとなりました。
当日(2022年6月4日)は、大学近郊の日帰りトレッキングコースとして有名な「湖南アルプス」を実習場所として、実施されました。当日は朝から絶好の天候に恵まれ、道中では、各班で取り組む課題(例:高度と植生の関係、登坂中の身体活動量の調査等)のデータ収集をしながら歩くなど、目的をしっかりと持って行動しました。
往路の終盤では疲れてくる受講生もいましたが、皆で励まし合いながら目的地である湖南の景勝地である「天狗岩」に登頂できました。岩の上からは眼下に雄大な琵琶湖から近江富士が一望できるだけなく、遠くには比叡山から伊吹山までが眺望でき、爽やかな薫風を受けつつ、皆で登ってきたコースを振り返りながら達成感を共有しました。
頂上付近で少し休憩をとった後の復路では、下りの足への負荷は、事前の想像よりも高いことを実感するとともに、参加者同士が互いの安全を確保し無事に下山することができました。
こうした野外実習を通じて、日頃話することがない受講生同士がコミュニケーションを取ることができたり、引率の大学院生の補助学生や教員と交流を持つことができたりしたようで、体力の養成や環境への気づきのみならず、共に行動する者同士の連帯感によるメンタルヘルスへの影響についても、深く実感する実習となりました。