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2024年1月9日のスポーツマネジメント特殊講義の授業において、HOS株式会社代表取締役の山澤氏に特別講義をしていただきました。

 2024年1月9日のスポーツマネジメント特殊講義の授業において、HOS株式会社代表取締役の山澤氏に「英知を事業化する民間フィットネスクラブのスポーツ振興とタウンマネジメント」という演題にて、特別講義をしていただきました。HOS株式会社は、びわこ・くさつキャンパスのフロントゾーンにある「スポーツ健康コモンズ」の管理・運営を担っており、また山澤氏は、本学の校友でもあることから豊富な資料を提示いただきながら、学生に対して熱心な講義をして下さいました。
 講義の主眼は、「指定管理」に置かれ、山澤氏は、「指定管理者制度」の初歩的な知識から丁寧に説明してくださり、民間フィットネスクラブのような民間事業者が「指定管理ビジネス」になぜ参入するのかということについて、「許可権限制」と「利用料金制」の制度とともに、収入源や民間事業者のビジネスチャンスについて解説されました。とりわけ、HOS株式会社が手掛ける「花園中央公園エリア官民連携連携魅力創出事業」における「Park-PFI」を事例に取り上げ、「公共施設」の賑わい創造やまちの魅力創出に資する取り組みとして、花園ラグビー場を用いたフラダンス教室、スタジアム内でテントを張ったキャンプの実施、eスポーツ大会の誘致、フリーマ-ケットや移動動物園の開催、72年ぶりとなるアメリカンフットボール競技の試合開催、またスタジアム内でのお化け屋敷、さらには、花火と音楽の祭典の開催など、公共施設に対する固定観念を払拭するような様々な取り組みや事業展開に関する事例を紹介されました。加えて、Park-PFI事業を進めるにあたって、行政機関における多様な部局との折衝や複雑な調整が必要であることや、公園内にスポーツ施設とスーパーマーケットの複合施設を設置することにより、公園利用者に豊富な飲食を提供するだけでなく、近隣住民にとってまちの魅力創出につながるようなユニークな仕掛けや事業展開をしている様子について、公共施設の管理運営から公園マネジメントへと発想の転換が求められる状況で、ビジネスの可能性と魅力、またそのような事業を手掛ける民間企業で働くことの「面白さ」などについて、説明されました。
 学生は熱心に講義に耳を傾け、講義の後、限られた時間ではあったものの、活発な質疑応答が交わされました。
0112_4ゲストスピーカー
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