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エグゼクティブレクチャーIでHPSC小出所先生に2週連続の講義をしていただきました。


 昨年度から博士課程前期課程・後期課程ともに新カリキュラムがスタートしております。


この秋学期、博士課程前期課程院生対象のエグゼクティブレクチャーIを、主に身体運動科学領域の1回生対象に実施しています。

 この科目は、スポーツ健康科学に関わる地域・企業・行政等の第一線で活躍している業界のスペシャリストによる講義を聴き、さらにディスカッションを通して、社会で活躍するための知識、経験、思考を学びます。特徴として、学外から講師を招き、講義内容を踏まえながら、受講生中心の討論形式で行うものとなります。


 1031日と11月7日の2週連続で、ハイパフォーマンススポーツセンター(HPSC)・国立スポーツ科学センター(JISS)の小出所大樹先生に講義をしていただきました。小出所先生は、理学療法学がご専門で、現在はスポーツ科学研究部門でコンディショニングや、授業でも取り扱った総合型サポートの一翼を担っておられます。


 1週目は、HPSCの概要紹介ならびにJISSの活動内容紹介として、どのような支援と研究を実践しているのかについてお話いただきました。特に、HPSC/JISSで注力されている総合型サポート、すなわち、複数の専門領域の人的・物的リソースを集中して、対象とする競技を支援する活動と、アスリートの効果的なコンディショニングのために、各エキスパートが協力・協調して連携を組み包括的な活動を行うトータルコンディショニングについて、詳しくお話いただきました

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 2週目は、1週目に出された課題に対するグループ発表です。課題は各グループが、架空の事例における課題を、

1)課題解決に必要な測定・研究

2)トレーニング提案

3)コンディショニング提案(栄養・心理・睡眠など)


の3つの観点で検討する、総合型サポートを実施しました。

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 各グループのいずれも、様々に議論して、多面的な分析・発表を実施していました。それに対する院生からの質疑応答も活発になされました。小出所先生からの講評では、いずれの発表においても優れた点について触れつつも、どういった観点に注視すると、さらに高度化できるかの的確なコメントを頂戴しました。受講生は多くの学びを得たことと思います。

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 本講義は、スポーツ庁「先端的スポーツ医科学研究推進事業」https://www.ritsumei.ac.jp/news/detail/?id=3044

の若手人材育成の一環として実施いたしました。当該事業で掲げている研究成果の競技現場への実装と次世代の中核を担う若手研究者の育成に対して、今回の小出所先生の講義は本当に実りのあるものであったと思います。実際に、講義後の受講生からの感想においても、HPSC/JISSの事業、なかでもトータルコンディショニングに対する大きな興味・関心が伺えました。


 小出所先生、お忙しいなか、素晴らしいご講義をいただき、心からお礼を申し上げます。ありがとうございました。



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