キャリア形成科目「スポーツ健康科学セミナー」:特別講義 夢ややりたいこと、カタチにすることを見つけよう!
2026年5月11日のスポーツ健康科学セミナーでは、株式会社こどもCandy代表取締役の手塚麻里氏をお招きし、「夢ややりたいこと、カタチにすることを見つけよう!」というタイトルで特別講義をしていただきました。
講義の冒頭では、手塚氏が自己紹介を兼ねて、ご自身がこれまで従事してきた職業についてクイズ形式で紹介されました。看護師、ダンサー、SP(ボディガード)、保育士、モデル、美容施術に関わる仕事など、11種類もの職業を経験されてきたことが明かされると、受講学生からは大きな反響が見られました。
手塚氏は、多様な経験とキャリアを積み重ねた後、「子どもたちの夢を応援することを仕事にしたい」という思いから、株式会社こどもCandyを立ち上げられたとのことでした。これらの多様な職業経験を通して、人の生き方や価値観に寄り添うことの重要性を実感したことが、現在の事業の原点となっていることが示されました。
続いて、手塚氏の現在の取り組みとして、株式会社こどもCandyの主力事業である「こども万博」の企画・開催について説明がなされました。「子どもたちが未来の自分にワクワクできる社会の実現」をミッションに掲げ、「こどもの夢を応援する1日」をテーマとして、「夢スピーチ」「おしごと体験」「こども縁日」を軸に、子どもたちが主役となる社会課題解決プロジェクトを、地方自治体や企業と連携しながら展開されています。
講義の中盤では、学生自身の将来や価値観を見つめ直すことを目的として、Kahoot!を用いた参加型ワークが実施されました。学生たちの頭の中にある夢や野望をスクリーンに映し出しながら、受講学生とって、普段は知ることのできない仲間の思いや将来への考えに触れる貴重な機会となりました。また、「将来やってみたいことを100個書いてみる」というワークや、「なりたい自分」を考えるためにマンダラチャートを用いるワークも実施されました。
これらの活動を通して、目標達成に必要なことや、やりたいことを阻害する要因を可視化しながら、自分自身の可能性について深く考える時間となりました。これらのワークは、自己理解を促進するとともに、目標設定や行動の具体化につながる教育的効果を持つものでした。手塚氏は、「やりたいことに制限を設けず、まず行動に移すこと」の重要性と、その実現を周囲の大人が支えることの意義を強調されました。
講義の最後には、昨年の大阪・関西万博で開催された「夢スピーチ」の様子が紹介されました。子どもたちが大勢の前で堂々と自分の夢を語る姿は、強い印象を残す内容でした。手塚氏によると、子どもたちの夢を応援する過程で、関わる大人たちもかつて抱いていた夢を思い出し、大人自身も子どもたちの「夢のデザイン」に本気で向き合うようになるそうです。
本講義は、多様な経験を積み重ねながらキャリアを形成していくことの重要性と、それが新たな社会的価値の創出につながることを示す内容でした。手塚氏の特別講義を通して、「無理」「ダメ」「やってはいけない」と思われがちなことの中にこそ、「ワクワク」が潜んでおり、夢や未来を形づくるヒントやチャンスがあるのだと再認識させられました。
私たち大人は、子どもたちの夢を直接かなえてあげることはできないかもしれません。しかし、夢を応援し、その実現に向けて背中を押すことはできます。手塚氏のその温かい視点に触れ、子どもたち・学生の可能性を信じ、応援することの大切さを強く感じる機会となりました。また、本講義は、従来の直線的なキャリア観にとらわれず、多様な経験を通じて自己の可能性を広げていくという視点を提示するものでした。