キャリア形成科目「スポーツ健康科学セミナー」:特別講義 多様なキャリアの可能性に気づき、様々な分野に興味を持とう!
2026年5月25日のスポーツ健康科学セミナーでは、カナデビア株式会社のICT推進本部デジタル戦略企画室DX人材育成グループにてグループ長を務めておられる山下智史氏をお招きし、「多様なキャリアの可能性に気づき、様々な分野に興味を持とう!」というテーマで特別講義をしていただきました。
カナデビアは、2024年9月末まで「日立造船」という社名でしたが、日本語の「奏でる」と、ラテン語で「道・方法」を意味する「Via」を組み合わせた現在の社名へと変更されました。
同社は、「技術の力で、人類と自然の調和に挑む」企業として、だれもが幸せを実現できる社会を目指し、幅広い事業を展開されています。講義の冒頭では、学生にとっても馴染みのある海遊館の水処理事業から、大阪・関西万博でも展示されたバイオガスプラントの事業まで、多様な取り組みが紹介されました。バイオガスプラントとは、有機性廃棄物を微生物の力で分解し、再生可能エネルギーであるバイオガスを生成する施設で、エネルギー不足が問題視される現代社会を、技術の力で支えている同社の姿に、学生たちも感銘を受けていました。
カナデビアは、立命館大学と多くの社会共創の取り組みを行っており、学生との共同プロジェクトを通じて、社会に新たな価値を創出されています。
講義では、キャラクターや動画制作を活用したDXの社内教材作成プロジェクトや、本学のゲームサークルのアイデアが活用されたゲーム開発プロジェクトが紹介されました。社員と学生が協働することで、従来の思考の枠組みを超えることができ、新しい価値の創出につながっていることが示されました。学生たちに対して、正解がないからこそ、自由な発想で挑戦してほしいというメッセージを、プロジェクト紹介を通じて伝えられていました。
山下氏は、ご自身の経験に基づき、キャリアのお話もされました。とりわけ、キャリアを「自分の役割」として捉え、「時間軸」で考えることの重要性を強調され、人生の中で、その時々の自分がどのような役割を担い、何を大切にするのかを考えることで、これまで興味がなかった分野にもキャリアの可能性が広がっていくと述べられました。
また、キャリアは「人生の全て」であり、自分自身でしかつくることができないため、選択の機会が多く存在し、現時点でもいろいろと悩むことが多いのではないか、と学生に語りかけられました。そして、その選択が正解であるかどうかは誰にもわからず、キャリアに絶対的な正解は存在しないため、目の前のことや今やるべきことに一生懸命に取り組み、自らの選択をベストなものに近づけていくことで、より良いキャリアにつながると、山下氏は強調されました。
今回の特別講義は、中学や高校まで、答えがある問いに向き合う機会が多かった学生たちにとって、正解のない選択肢とどのように向き合うべきかを学ぶ、大変貴重な時間となりました。