2015/05/22 NS研究会α第17回定例会にて日本学術振興会特別研究員PD 福谷充輝先生によるセミナーがありました
2015/05/22 NS研究会α第17回定例会にて日本学術振興会特別研究員PD
福谷充輝先生によるセミナーがありました
若手の研究者として活躍中の日本学術振興会特別研究員PD福谷充輝先生が、
『反動動作によるスポーツパフォーマンス向上の仕組み』について講演しました。
博士課程の時から筋-腱のバイオメカニクスに取り組んでおられ、昨年度1年間はカルガリー大学(カナダ)にて在外研究でさらにその実力を高めてきておられます。
今回のテーマである「反動動作の効果」について、前半は筋収縮メカニズム解明の歴史を、A.V .Hill、Fennの筋の粘弾性特性からひもとき、二人のHuxleyの滑り説のデータ解析と洞察の深さについて、専門分野を深く極めている研究者としての解説していただき、現在の筋収縮のメカニズムについて、マクロからミクロまでのレベルで非常に理解が進みました。
後半は、反動動作の効果として、筋の予備緊張、筋内の弾性による影響を明らかにするための実験データを丁寧に示してもらいました。これまでの研究成果からみて、反動動作の効果は、この間いわれてきている腱の弾性特性の利用よりも、筋の予備緊張、筋内のある物質の弾性の方が反動動作の効果が高い、という最新の知見も示していただきました。