2016/03/11 第24回NS研究会αが開催されました。
NS研究会α第24回定例会にて、生藤大典(いけふじ だいすけ)先生(立命館大学大学院 情報理工学研究科 博士課程後期課程 3回生)と藤井慶輔先生(名古屋大学 総合保険体育科学センター 日本学術振興会特別研究員(PD))をお招きし、ご講演頂きました。
生藤先生には「局面・多面体超音波スピーカーを用いた高音質な3次元音場再生」というテーマで、お話頂きました。先生が開発されたスピーカーは音の周波数特性を利用し、狙ったところだけ音が聞こえるようになっています。講演では、実際にスピーカーから音を聞かせて頂き、技術の発展に感銘を受けました。また、超音波スピーカーを用いて、投手にだけ的確な指示を与えることや、空間シェアリングを行うなど、スポーツ・健康運動にも応用することができるという興味深いお話もして頂きました。
藤井先生には「集団スポーツの動きに関する仕組みと振る舞い、あるいは部分と全体」というテーマでお話を頂きました。生命は「仕組みを研究すること」と、「実際の振る舞いを研究すること」の2つの過程について説明することができるそうですが、この2つを含めた全体の生命過程については研究されていないそうです。藤井先生はバスケットボールにおける、オフェンスとディフェンスの動きに着目し、シュートの成功に影響している要因について、わかりやすくご説明頂きました。この研究は、大変難しいというお話もいただき、この難しい問題に取り組まれている姿勢に大変刺激を受けました。
お二人の先生に大変興味深いお話を頂き、講演後の質疑応答・議論も大変活発に行われ、たくさんの新しいアイデアが生まれる非常に有意義な定例会となりました。