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専門演習Ⅲ:ロシアのスポーツビジネス


 4回生の専門演習Ⅲに現在、早稲田大学大学院スポーツ科学研究科の博士課程に在籍するLATYPOVA Endzhe(ラチポワ・エンジェさん)にお越しいただきいただきました。エンジェさんはロシアのご出身で、高校野球の甲子園大会を対象にトーナメント方式の大会におけるスポーツ消費者の研究に携わっていらっしゃいます。今回は、「ロシアにおけるスポーツ業界」と題して、旧ソビエト連邦時代から今日に至るまでのロシアのスポーツ産業を、PEST分析1)を用いてわかりやすくご紹介いただきました。

 事前にゼミ生たちは、エンジェさんにロシアのスポーツ産業に関する質問や印象を伝えており、それに応えるような内容も織り交ぜてくださっていました。ロシアといえばフィギアスケートが有名ですが、アイスリンクを用いたスポーツとしてアイスホッケーも盛んとのことで、男の子はアイスホッケー用のスケートシューズを、女の子はフィギアスケート用のスケートシューズを贈られるという習慣があるそうです。
 ロシアのスポーツ業界は、知らないことばかりで、また3カ国語を操るエンジェさん自身に対しても、驚きにも近い多くのことを教えていただきました。エンジェさんにとっては、日本語でのご講義は英語よりも負担になります。そのため、ゼミ生たちに事前の質問や講義後のコメントに英語を用いることを提案したところ、(大変ながらも)多くの学生が英語での記述にチャレンジをしてくれました。
 長く続くコロナ禍において、海外への留学が難しくなっていますが、既に海外で学んでいる留学生たちもまた、帰国がしにくいという困難を抱えています。そのような状況であっても日本で学び続けるエンジェさんのご講義は、ゼミ生たちにとって新しい経験や気づきを与えてくださるものでした。
 エンジェさんには、ご講義の前後にも「エンジェ先生、エンジェ先生」と呼ぶゼミ生たちと多くの交流をしていただきました。
 LATYPOVA Endzheさん、ありがとうございました。


Note:1) PEST分析は、Political(政治的)、Economical(経済的)、Social/Cultural(社会文化的)、Technological(技術的)の視点を用いたマクロ環境分析です。スポーツマーケティング論でも学ぶフレームワークです。

(ニュース)20210625-2
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