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2014/07/03 キャリア形成科目「スポーツ健康科学セミナーⅡ」で東大阪スタジアム代表取締役社長 山澤氏より“民間フィットネスクラブ”の仕事について講演がありました。



2014年7月3日のキャリア形成科目「スポーツ健康科学セミナーⅡ」において、本学のOBでもあり、株式会社東大阪スタジアム代表取締役社長を務める山澤さんをお招きし、我が国における運動・スポーツ環境の現状と、人々に運動・スポーツの参加機会を創造する“民間フィットネスクラブ”の仕事について、ご講演いただきました。

 

山澤社長は、我が国の運動・スポーツ参加実施率や実施頻度のデータを提示し、学校教育に身を置く時には当たり前のように整えられていた運動・スポーツ環境が、「社会人」となったとたんにその環境が失われていくと述べ、特にチームスポーツに携わることの難しさや、4050歳という「働き盛り」の年代の運動・スポーツ参加実施率が空洞化している原因について説明されました。そのため、フィットネスクラブの重要なターゲットがシルバー層に焦点が当てられていることや、社会人に対して、運動・スポーツへの参加機会の条件を整えるために、「1人でも参加できる」ように人数や参加形態に制約されないような工夫を凝らしていること、また「駅チカ」でビジネスを展開し、サラリーマンのライフスタイルにフィットネスが組み込まれるような仕掛けが重要であることなどについて、具体事例をあげながら、話をされました。

 

また「株式会社東大阪スタジアム(HOS)は、“スポーツ&文化のデパート”だ」と山澤社長が例えられたように、東大阪スタジアムの業務は、フィットネスクラブだけでなく、ボウリング場、フットサル・バスケットボールコート、ゴルフ練習場などの施設経営や公共施設の指定管理業務、またスイミングスクール、テニススクール、ゴルフスクールだけでなく、カルチャースクールのような文化活動の教室に至るスクールビジネスまで多岐に渡っています。

東大阪スタジアムでは、3~4年で社員を様々な施設へと配置換えするようですが、そこには業務がマンネリ化し、社員個々人の仕事に対するモチベーションが下がらないように、という配慮があります。同時に、異動してきた社員が施設経営や事業化に新しいアイディアをもたらしてほしい、という山澤社長の想いも込められています。すなわち、ジョブ・ローテーションは、社員がインストラクターとしての役割から施設を経営するマネジャーという役割を担うための大切な学習機会と捉えているようです。

 

東大阪スタジアムは、「健康と快適」をテーマに、“心のこもったおもてなし”という企業のミッションを掲げているのですが、企業名の頭文字をとった“HOS”には、おもてなしを意味する“Hospitality”への想いとこだわりが込められています。それについて、特に印象的だったお話しが、“HOS”のスタッフの行動規範となっている3つの“HOSTARIAN”です。もちろん、造語なのですが…

1.知らない人のための“HOSTARIAN

2.ピエロになれる“HOSTARIAN

3.相手がどう思ったかを大切にする“HOSTARIAN

 

いずれの内容も、多様な顧客とのコミュニケーションを図る上で重要なことであり、また人々の出逢いや関係を紡ぎ、その人たちに笑顔や幸せをもたらしたいという東大阪スタジアムの想いが本当に詰まったキャッチフレーズだと感じました。

 

 

 

 


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