ニュース

スポーツ健康科学部・研究科の橋本健志教授が取り組まれた研究論文が、ハイインパクトジャーナルの1つ「Journal of Cachexia, Sarcopenia and Muscle」に原著論文として掲載されることが決定しました。


 スポーツ健康科学部/研究科 橋本健志教授が、サントリーウエルネス株式会社 健康科学研究所、東北大学 教授 山田陽介先生、早稲田大学 教授 宮本直和先生、八戸学院大学 講師 有光琢磨先生、ふくだ内科クリニック 院長 福田正博先生らと共同で取り組まれた研究論文「Early Detection of Age-Related Decline of Muscle Cell Mass by Intracellular Water Assessment Compared With MRI or DXA」が、ハイインパクトジャーナルの1つ「Journal of Cachexia, Sarcopenia and Muscle」に原著論文として掲載されることが決定しました。


https://doi.org/10.1002/jcsm.13851

 

 本研究では、30代から70代までの幅広い年齢層の男女84名を対象に、骨格筋量を評価し、年齢との関係を解析しました。

特徴は、スポーツ健康科学部/研究科が有する3テスラのMRDXA(二重エネルギーX線吸収測定法)、そしてS-BIS(部位別生体電気インピーダンス分光法)という、原理の異なる3つの手法を用いたことです。

 

 異なる骨格筋量評価法を比較した結果、MRIDXAで測定される骨格筋量(skeletal muscle mass; SMM)の減少は50代から始まる一方で、S-BISで測定される、骨格筋収縮に、より直接的に関連する筋細胞量(muscle cell mass; MCM)は40代前半から減少し始めることが示唆されました。

このことは、筋量評価のゴールドスタンダードとして用いられるMRIDXAといった方法と比較して、S-BISは加齢に伴う骨格筋量の減少を、より早期段階で検出できる感度の高い方法であることを示しています。

 

 本研究は、従来考えられていたよりも早い段階から骨格筋の健康維持に取り組むことの重要性を示唆しており、今後のさらなる研究の基礎基盤となる成果を上げたと評価できます。

20250611


戻る