2025年6月12日、「パフォーマンス測定評価方法論」の授業にて、本学OB・OGの鳥取伸彬先生と瀧千波先生に講義をしていただきました。
2025年6月12日に、学部3回生対象の「パフォーマンス測定評価方法論」の授業にて、本学OB・OGの鳥取伸彬先生(兵庫教育大学大学院;2期生)と瀧千波先生(摂南大学; 1期生)に講義をしていただきました。
鳥取先生は、「MRIを用いた体組成研究」をテーマに講義されました。
スポーツ健康科学部の授業で、筋が競技に合わせて肥大するということを知り、実際にMRIを用いて測定したところ、短距離走のパフォーマンスには大腰筋など特定の筋サイズが深く関係することをMRI分析で示されました。
大学卒業後のキャリアを検討していたときに、学業成績と体力・体格が関係しているという論文を読み、子供における運動と脳の研究に興味を持ったことを紹介されました。
また、現在は子どもの運動と脳機能の関連性を研究されており、「積極的に挑戦し、自分のやりたいことを常に考えることが大切です」と学生にメッセージを送られました。
瀧先生は、「ヒトの生体信号と筋電図」について講義されました。
ヒトの動作が脳から筋へ伝わる仕組みを解説し、筋電図(EMG)の測定方法や活用例を具体的に示されました。ご自身の学生生活を振り返り、「人はなぜ失敗するのか」に興味があったことから、メンタルや練習不足だけでなく、筋の出力にバラツキがあるのではと考え、実際に筋電を用いて測定したことが研究の原点になっていることを紹介されました。
また、「学生時代に興味を持ったことに積極的に挑戦し、“体力をつけて”健康的にチャレンジしてください」とキャリア形成への助言をされました。
両先生の講義は、学生が日頃感じている自身の興味関心が研究活動と密接に関わっていることを伝え、学生の将来、特に研究・教育者としてのキャリアパスについて考える機会になりました。
授業担当:藤田聡