2014/10/23 「スポーツ生化学」で北海道医療大学 宮崎充功氏による「筋肉の大きさを制御する仕組み」の講演がありました。
2014年10月23日(木)「スポーツ生化学」(藤田教授担当)のゲストスピーカーとして、
北海道医療大学の宮崎充功氏をお招きして講演していただきました。
宮崎充功氏には、スポーツ生化学の授業にて「筋肉の大きさを制御する仕組み」と題して、
講義を行っていただきました。
骨格筋の大きさが変わる概念について、筋タンパク質合成と筋タンパク質分解のバランスと
それぞれの代謝機構に関する制御について、研究データや具体例を挙げながら
分かりやすく講義を進めていただきました。
筋タンパク質合成に関してはDNAの転写調節やmRNAの翻訳調節など、タンパク質の
形成に関わるステップを詳細に説明していただきました。
また筋タンパク質合成に関わる制御については廃用性筋萎縮を例に挙げ、
オートファジー系およびユビキチン・プロテアソーム系のそれぞれの分解機構についての
制御に関わり、絶食状態や負活動など、日常生活での現象を例に挙げて紹介されました。
また筋萎縮を制御する介入方法の一例として、大型動物(熊)の冬眠時の筋タンパク質代謝の
制御について紹介し、特に寝たきりの患者に対する筋萎縮抑制の介入手段として
今後の研究がどのように発展していくかの展望を述べて講義が終了となりました。