インターナショナル・メディア・スタディーズ・キャンプが実施されました!

Posted on 2011.10.24

産業社会学部が開講している企画研究SF「インターナショナル・
メディア・スタディーズ・キャンプ in Seoul」(韓国のメディアを
学ぶ、金山勉教授担当)が、9月20日から27日までの7日間、ソウル
市内の西江大学キャンパスを中心に開催されました。
韓国・西江大学コミュニケーション学部と立命館大学産業社会学部
との間で共同開催された今回のメディアキャンプは、日本と韓国の
新聞、放送、広告、デジタルメディアの違いなどについて比較メディア
学の視点から国際的に学ぶことを目的としており、受講生18人が参加
しました。

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受講学生は、日本で夏休みまでの春学期に国際的なメディア比較に
関する学びを行い、その上で夏期休暇期間を利用してソウルでの
集中的に韓国のメディアを学びました。
オープニングセレモニーでは西江大学のKim Chung-Hyunコミュニ
ケーション学部長が、「今回のメディアキャンプという学問交流の場を
通じて両校の関係がより深まることを期待しています」と歓迎の挨拶。
この後、さっそく講義が始まりました。講義はすべて英語で行われ、
その後にソウル市内のメディア企業でフィールドトリップを実施しました。

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最初の講義を担当したLim Jeongsub教授は、韓国におけるメディア
資本の集中状況が急速な進展がジャーナリズムの足腰を弱くしている
ことを指摘。受講生たちからは、「日本にも同様の状況があると思うが、
ジャーナリズムの停滞状況を打破するために市民がどのようにかかわる
べきだと思うか」などの質問が出されました。

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午後からは、新聞の講義を踏まえて「ハンギョレ新聞社」の訪問学習が
行われました。ハンギョレ新聞では、市民が株主となって何事からも独立
しているジャーナリズム機関を目指して設立されたことが説明されました。
韓国では、多くの新聞社が企業としての利益を優先する傾向がある中で、
独自の存在感を示していることを学び、受講生にとっては、あらためて
ジャーナリズムの意義について考えさせられる機会となりました。
最終日には、受講生が韓国のメディアがおかれている状況について学んだ
ことを、三つのグループに分かれて英語でプレゼンテーションしました。
メディアキャンプの期間中、西江大学では、受講生が予復習に十分な
時間がとれる環境を整えるため、中央図書館を24時間利用できるように
なっており、この機会を利用して平日・週末関係なく深夜まで熱心な
プロジェクト学習が続けられました。

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新聞メディアの他にも、放送メディアについての学びと関連して
韓国放送公社(KBS)のフィールド学習も実施され、韓国K-Popを
象徴する「ミュージック・バンク」の収録現場を見学する機会もありました。
今回のメディア・スタディーズ・キャンプを通じて、学生たちの多くが、
国境を越えてアジア地域をキャンパスとして学ぶことが、ボーダレス化が
進む今日のグローバル社会においては、大きな意味を持つことを実感したと
話していました。

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秋学期は、韓国での学びをもとに、遠隔コミュニケーションシステムを活用
して西江大学教授や学生たちとの交流も行い、最終的なプロジェク トの
まとめを行う予定です。今回の成功をもとに、インターナショナル・メディア
・スタディーズ・キャンプは来年度も実施されることになっています。

 

 

 

 

 




 

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