1. 京都府立特別支援学校スポーツ交流事業プロジェクト


2. 第30回パラアーティスティックスイミングフェスティバル


Posted on 2022.11.04
Posted on 2021.11.19
「連続ウェビナー:社会問題の現場で活躍する卒業生から学ぶソーシャルデザイン」が、2021年10月27日(水)13:30〜15:00に、演習実習室とZoomを活用したハイブリッド形式で開催されました。
記念すべき第1回は、立命館大学産業社会学部人間福祉学科を2007年にご卒業された岡本卓也様にお越し頂きました。現在、岡本様は、有限責任事業組合(LLP)に参画する傍ら、東山いきいきセンターのセンター長としてもご活躍されております。ファンドレイザーとしても活動をされております。岡本様からは、「人の役に立つことをしたい!」という理由で、産業社会学部人間福祉学科へご入学した経緯や、ボランティア活動に明け暮れた学生時代のお話、その中で、日に日に成長を遂げていく若者(学生)たちの姿に感銘を受け、この業界に入っていったという大変に興味深いお話を伺えました。また、これらの一連の活動への大きなきっかけの1つとして、授業(ボランティアコーディネーター養成講座)での教員との出会いが大きかったという事でした。当日は、質疑応答も活発に行われ、岡本様が現在進められている社会課題の解決に向けた実践的な活動のノウハウを、様々な視点よりお聞きする事が出来ました。岡本様からは、ソーシャルデザイナーのコンピテンシーの1つとして、「行動する人にこそ人が付いていく。」という、とても含蓄のあり、共感が持てるお言葉も頂きました。また、当時は、ボランティアセンターが産業社会学部に併設されていたそううで、「ボラセンに行けば何か面白い事がある!」という雰囲気があったそうです。まさに、ヒトとモノとコトが常に入ってくる環境があったのだろうと容易に想像ができます。産業社会学部では、2020年度にフロンティアデザインセンター(FDC)を学部内に設置しました。これからのFDCのあり方としても、とても参考になるお話もお聞きできました。
2022年度より産業社会学部では、「産業社会学部ソーシャルデザインプログラム(SDP)」をスタートします。社会課題を理解し、解決するソリューションメイカーを数多く輩出していく予定です。その中で、このような第一線でご活躍されている校友が多く存在しているのも、大規模学際学部である産業社会学部の魅力(スケールメリット)です。今後もソーシャルデザインを実践している多くの校友に登壇して頂き、様々なロールモデル(生き方、働き方)を提示して頂ければと思っております。
産業社会学部准教授 永野 聡
Posted on 2021.01.21
スポーツ社会専攻では、2020年12月18日(金)13:00~16:10に以学館IG101ホールにて、2020年度「スポーツ社会専攻企画講演会キャリアイメージ形成:スポーツに関連した仕事の実際~先輩の話を聞いてみよう!」を開催しました。この企画は2013年度からスタートして、本年度で6回目を迎えます。毎回1回生をメインターゲットに、卒業後のキャリアイメージ形成をテーマとして、夢や目標を持って社会の現実をふまえながら、将来を設計する力を磨くことを目的に開催してきました。今回は「生き方・キャリアモデル研究」のビジョンアプローチの観点から、古宮克人氏(2011年卒:智辯和歌山高校教員を経て独立)、三浦槙佑子氏(2016年卒:(株)京都パープルサンガ普及部)、伊東壮大氏(2014年卒:(株)阪神コンテンツリンク)、松橋佳絵氏(2020年卒:ミズノ株式会社法人営業部)の 4名の卒業生をお招きしてご講演をいただきました。
今年度はコロナ禍での開催になりましたので、前半100分間は「3密」「換気」「消毒」に配慮しながら、zoomを併用して4人の演者による講演と質疑を行い、休憩をはさんだ後半は、参加学生が3つの会場に分かれ、講師がローテーションしつつ小集団での交流の機会を持ちました。
古宮氏からは、体育会野球部キャプテンとして活躍し、大学卒業後に母校での体育教員及び野球部部長を経て独立した経験を体育会部活動と勉強・教職との両立、社会人となって家族を持ってからのライフワークバランスを軸にお伝えいただきました。地域でベースボールスクールを運営しつつ、講演会、実家の農業等に従事している現状は、得意なことを仕事にする「スラッシャー」という新しい働き方とマッチしていました。三浦氏からは、目標がはっきりしなかった学生時代に海外留学を経験したこと、卒業後に高校時代からあこがれていた職種に就職したものの理想と現実のギャップが大きかったこと、転職には語学を活用しつつ現職のJクラブに採用されたこと、プロスポーツを通した子どもたちの育成に関わっている現職のやりがい等をお話しいただきました。得意な分野を持つことの重要性が印象に残りました。
伊東氏からは、プロスポーツに関わるきっかけとして、学生時代に「スポーツ社会特殊講義:アメリカ西海岸プログラム」に参加したこと、プロスポーツに関わる仕事は新卒採用が厳しいことから、一旦フィットネス企業に就職し、現職への転職に成功したというご自身の歩みに加え、阪神甲子園球場および阪神タイガース関連のスポンサー営業・企画に関わっているという現在の仕事についてお話しがありました。かならずしも直線的でないキャリアで希望の職に至る可能性を提示していただきました。最後に登場した松橋氏からは、地元広島のプロスポーツに関わりたいと考え西海岸プログラムにも参加したが、専攻企画で出会ったパラスポーツをきっかけに産社プロジェクトRISPを立ち上げたこと、Bリーグのインターンに加えていろいろな職種のインターンを経てから、現在のスポーツメーカーに就職した経緯をお話しいただきました。学生との年齢も近く、失敗を繰り返し、紆余曲折しながら将来を設計していった先輩たちの生き方は、卒業後の自己像を具体的にイメージできずに迷いや不安を感じる学生たちに響いたようでした。
時間に限りがあることから全ての質問を取り上げることが出来ませんでしたが、参加学生からのコミュニケーションペーパーを通した質問では、学生時代の留学について、体育会活動と勉強の両立について、スポーツビジネス関連への就職について、インターンシップや就活について等、具体的な疑問が投げかけられました。講演後には、「スポーツの企画に関連した仕事へのアプローチがイメージできた。大学生活を含めて将来を考える機会になった」、「これまで自分の視野が狭く、多様なルートが思い浮かばなかったが、先輩の話を聞いて学生時代からいろいろ挑戦してみたいと思った」、「プロスポーツ球団に関わる仕事について知ることができる良い機会だった」との感想がありました。また例年とは異なり、人とのつながりや自己開示の重要性は理解できたが直接的な交流が制約されるコロナ禍での学生生活の不安に触れる意見もありました。入学時よりオンライン授業がメインになっている1回生にとって、本専攻企画は、先輩との繋がりに触れる貴重な学びの機会でした。今回の専攻企画が学生、教職員共にWithコロナを踏まえた学生生活の課題を共有する一助になったと考えています。
今回の専攻企画にご協力いただいた講師の皆様はじめ関係各位に感謝申し上げます。
文責 産業社会学部スポーツ社会専攻 教授 金山千広
Posted on 2021.01.08
本学客員教授の反畑 誠一先生(音楽評論家)により、毎年恒例となっている亀田 誠治氏特別講義を2020年12月17日に開催しました。
今年は現在のコロナ禍を反映して、「ソーシャルディスタンス時代のエンターテインメントを考える」をテーマにオンラインで開催しました。特に今回はオンラインの強みを生かし、学生からの質問に亀田 誠治氏が直接回答する双方向で行い、約150名の学生や院生が参加しました。
授業内容の詳細は下記をご覧ください。
https://www.ritsumei.ac.jp/news/detail/?id=1954
【講師プロフィール】
【反畑 誠一氏】
本学客員教授、音楽評論家、前JASRAC理事
J-POP、歌謡曲を中心にジャンルを超えて幅広い視野で、新聞、雑誌、ラジオなどのメディアを通じ評論活動を展開中。時事通信配信によるコラム「ヒットの周辺」を長期で連載中。
【亀田 誠治氏】
【プロフィール】
音楽プロデューサー・ベーシスト
椎名林檎、平井堅、スピッツ、GLAY、いきものがかり、JUJU、Creepy Nuts、山本彩など多くのアーティストをプロデュースした音楽プロデューサー、東京事変のベーシスト。2007、2015年に日本レコード大賞・編曲賞を受賞。2019年から自身が実行委員長を務めるフリーイベント「日比谷音楽祭」を開催。
Posted on 2020.12.23
加藤雅俊(産業社会学部教員)
「活力ある地域社会の形成」に関する研究プロジェクト(代表:加藤雅俊)は、この「Sanshaの風景」にてご紹介いただきましたように、2020年9月1日から10月31日にかけて、諫早市1,600名および雲仙市500名の合計2,100名の住民の皆さまを対象としたアンケート調査を実施*[1]しました。
調査結果の集計が終わったことを受け、アンケート調査にご協力いただいた皆さま、そして現地の住民の皆さまへのフィードバックを目的として、12月2日には長崎県庁にて記者会見を行い、12月12日には高城会館(諫早市)にて、13日には愛の未来センター(雲仙市)にて、現地報告会を開催しました。記者会見には5社以上の報道関係者にご参加いただき、現地報告会には二日間でのべ40名程度の住民の皆さまにご参加いただきました。上記にご参加・ご協力いただきました皆さまに、心よりお礼申し上げます。
また今回、新聞各社の皆さまのご厚意により、記者会見および現地報告会に関する記事の転載が認められました。ここに添付させていただきます。この場を借りて、新聞各社の皆さまにあらためてお礼申し上げます。
今回の調査は、市町村合併や大規模公共事業を経験した地域住民の皆さまが、合併後の地域社会や行政サービスに対して何を思い、公共事業がもたらした社会生活の変化などをどのように感じているかを明らかにし、地域活性化に関する学術的分析や政策策定に役立てていくことを目的としていました。
まだ単純集計の段階であるため、今後の詳しい分析が必要ですが、アンケート調査を通じて、現段階では以下のことが分かりました。
・諫早市と雲仙市では、市町村合併(平成の大合併)と大規模公共事業(諫早湾干拓事業)によって、日常生活の基礎的単位である地域社会に大きな動揺が生じている
・具体的には、回答者の多くは、利便性の向上や行政サービスの改善を感じる一方で、新たな単位への愛着を十分に感じられないだけでなく、地域には活力が失われ、一体感も生まれず、そこに対立が存在するものと感じている(言い換えれば、経済的な効果や社会統合に関する効果を感じることができない)
・しかし、諫早市と雲仙市のイメージ・特色や誇るべきものについては一定の傾向(共通性)があり、それらを主体的に活用していくことが今後の地域活性化のポイントであり、将来世代により良い地域社会を継承していく際のカギとなる
・具体的には、①地域の人びとが地域の貴重な資源である「豊かな自然とその恵み」について学び、実際に触れること(例、歴史・自然環境の学習を通じた地域アイデンティティの構築)、②地域資源を活用した事業の育成・支援(例、六次産業化、体験型観光)、③地域間交流の深化(例、旧市町を横断するイベント・行事、各地域にある地域資源の相互体験・学習)、④広域連携の促進(例、諫早・雲仙・島原・大村市の住民・行政・企業を横断した協力)などである
・そのためには、住民の主体的な関与(地域のことを知ること、ともに話し合い考えること、差異を尊重しつつも、地域の活性化のために、そして将来世代のために協力して行動すること)と、行政(市や県など)の連携が不可欠である
なお、今後の予定ですが、以前もご紹介しましたように、①アンケート調査の結果(概要版)につきましては、2021年春以降に、アンケート回答者のうちご希望の皆さまにお送りすることに加え、インターネット上で公開する予定です(詳細については、準備が整い次第、「Sanshaの風景」にて報告します)。加えて、②アンケート調査に関する分析を進め、2021年度内には、学術論文や政策提言として取りまとめて、発信していくことを予定しています。また、③今後の調査につきましては、関係者の皆さまや住民の皆さまへの聞き取り調査、追加のアンケート調査、文献・資料調査などを進めていく予定です。そして、④本研究プロジェクトの最終的な成果は、『「活力ある地域社会の形成」の可能性と課題-諫早市および雲仙市を手がかりに-』(仮)としてまとめていきたいと考えております。引き続き、本研究プロジェクトに対して、ご協力いただけましたら幸いに存じます。
最後になりますが、アンケート調査にご協力いただいた皆さま、そして記者会見および現地報告会にご参加いただいた皆さまにあらためてお礼申し上げると同時に、皆さまのご健勝とご多幸を心よりお祈り申し上げます。
「活力ある地域社会の形成」プロジェクトを代表して 加藤雅俊
なお、今回のアンケート調査に関するお問い合わせ先は、以下となります。ご不明な点などございましたら、お気軽にご連絡ください。
「活力ある地域社会の形成」プロジェクト事務局(代表:加藤雅俊)
住所:〒603-8577 京都市北区等持院北町56-1
立命館大学産業社会学部 加藤雅俊研究室
TEL/FAX:075-466-3070
Email:r-com@gst.ritsumei.ac.jp(@マークを半角にしてご利用下さい)
文責:加藤雅俊(産業社会学部准教授)
※朝日新聞(2020年12月18日 長崎県版)
※西日本新聞(2020年12月12日 長崎版)
※朝日新聞(2020年12月12日 長崎県版25面)
※長崎新聞(2020年12月13日 24面)