今年で開設8年目を迎える音楽関連団体共同寄附講座「デジタル/
ネット文化・産業論」は、一般社団法人日本音楽出版社協会、
一般社団法人コンサートプロモーターズ協会、社団法人日本芸能
実演家団体協議会・実演家著作隣接権センターの3つの団体の
寄附から成り立つ講座で、音楽評論家の反畑誠一客員教授の
コーディネートによって、コンテンツ産業界の最前線で活躍されて
いる方々をゲスト講師として招聘するリレー形式の講義です。
この科目では、デジタル化とインターネットがもたらした文化・
産業の構造変化を多角的に現状分析・認識し、次世代の方向性を
研究することを課題としており、コンテンツビジネスやエンタテイン
メントビジネスに関心を持つ多くの学生が受講しています。
10月26日(水)に行われた第5回講義では、日本で初のプロサッカー
選手として活躍され、現在は株式会社横浜フリエスポーツクラブ代表
取締役会長としてサッカー業界の発展に尽力する奥寺康彦氏をお招きし
、サッカー業界の現状や課題、プロサッカー選手への道のりについて
講義が行われました。
![]()
講義では、1970年代当時世界最高峰のリーグといわれたドイツの
ブンデスリーガーにて9年間レギュラー出場し、帰国後は日本人初の
プロサッカー選手として活躍された奥寺先生の経験に基づき、世界中で
人気のあるサッカーの魅力を様々な角度からお伝えいただきました。
まず、サッカーの文化や歴史、そしてヨーロッパのサッカークラブ
チームの特徴や現状について分かりやすくお話しいただき、学生に幅広い
知識を与えていただきました。
また、日本サッカーの現状と課題についてもお話しいただき、世界的
にも経営の厳しいサッカー業界を今後発展させるためには、人材育成や
エンタテインメント化へ向けた環境整備、権利・契約・待遇等の問題解決
などが重要なポイントであることを示していただきました。
![]()
「欠点を直すよりも先に自分の良さを伸ばすことが大切」であること、
「ツキや運は努力しているからこそ付いてくる」こと、「難しいことを
磨いていくより基礎をやり続けることが成功に繋がる」ことなど、たくさん
のキーワードに学生は感銘を受けるとともに、モチベーションを上げた様子
です。サッカー業界についてのみでなく、大学生活や人生において大切な
考え方を示す講義となりました。