4月26日(木)産業社会学会主催による東日本大震災連続
フォーラム第2弾が以学館1・2号ホールにて開催されました。
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2011年3月11日に発生した東日本大震災から1年が過ぎました。
この震災は、東日本に甚大な被害をもたらしただけでなく、
「日本社会」全体にとってもその根幹をなす構造に根本から
見直しを迫る未曾有の大災害でした。私たちはこの1年の
あいだに、この震災にどうアプローチし、また何を学びえた
のでしょうか。それを考えるため、私たちはこの2月に
震災後1年間、産業社会学部でおこなわれた様々な震災に
関する私たちの活動を一同に報告し、そこから見えてきた
これまでの、そしてこれからの社会の姿を共有するフォー
ラムを行いました。
今回はその第2弾として、この1年間に産社の学生や院生、
教員が3.11に関連して行ってきた活動や研究の報告を行い
ました。
そしてその「気づき」を共有し、さらなる3.11以後の日本社会
、および私たちのあり方について「産社らしい」かたちで考え
合う機会となりました。
フォーラムでは最初に小泉ゼミの学生が「大学生と震災
ボランティア~ハードとソフトからの検討~」というテーマ
に基づき発表を行いました。
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今、大学生のあいだでボランティアへの関心が高まって
いるにも関わらず、東日本大震災ではボランティアが不足
している地域が存在しました。そのことを受け、小泉ゼミの
学生らはボランティア不足の原因を探り、自分たちなりの
解決方法を模索しました。ボランティアに参加する学生の
傾向として、身近にボランティアの環境が整っていることが
挙げられ、ボランティア情報の発信者をより身近にすることで、
認知・関心・理論が高まり、結果、参加へと繋がることが
調査で明らかとなりました。
次に人間福祉専攻3回生の学生2名による発表が行われ、まず、
彼らが活動している「Youth for 3.11」について紹介されました。
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「Youth for 3.11」とは、将来日本社会を担う「学生」が、
社会問題解決において重要な存在であると考え、学生にとって
参加しやすいボランティアの機会を提供し、一日も早い復興と、
学生が社会問題の解決に参画できる社会の実現を目指す
プログラムチームです。
「実際に被災地へ足を運び、ボランティア活動をすることで、
被災地の方に元気を与えることができた。被災地の方は私たち
学生を頼りにしている。私たちは被災地の方にとってオール
マイティな存在でなければいけない。」と語った彼らからは
復興支援に何か少しでも役立つことができれば、という熱い
思いが伝わってきました。
フォーラムに参加した新入生も二組の発表を聞き、震災から
学ぶべきことや私たちがこれからやるべきことを様々な角度
から見出せたように思います。
このフォーラムは6月に第3弾を開催予定です。