2012年度前期「デジタル/コンテンツ文化・産業論Ⅰ」第11回講義が開講されました!

Posted on 2012.07.06

今年で開設9年目を迎える音楽関連団体共同寄附講座「デジタル/
コンテンツ文化・産業論」は、一般社団法人コンサートプロモー
ターズ協会、一般社団法人日本音楽出版社協会、一般社団法人
日本レコード協会、公益社団法人日本芸能実演家団体協議会・
実演家著作隣接権センターの4団体の寄附により運営が成り立つ
講座で、音楽評論家の反畑誠一客員教授のコーディネートによって
、コンテンツ産業界の最前線で活躍されている諸氏をゲスト講師と
して招聘するリレー形式の授業です。この科目では、デジタル化と
インターネットがもたらした文化・産業の構造変化を多角的に現状
分析・認識し、次世代の方向性を研究することを課題としており、
コンテンツビジネスやエンタテインメントビジネスに関心を持つ
定員400名の学生が受講しています。

6月22日(金)に行われた第11回講義では、本講座のコーディネー
ターである立命館大学の反畑誠一客員教授により、後半総括として
「音楽と著作権」についての講義が行われました。

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<反畑 誠一客員教授>

 

ご講義ではまず、本講座の大きなテーマの一つである著作権法に
関する最新情報として、「出版物原版権」についての新聞記事を
紹介し、本格的な電子書籍時代に向けて出版社に新たな権利を
与える構想が浮上している現状と、著作権法に関する出版業界と
音楽を中心とするコンテンツ業界の違いを示しました。また、
ダウンロード行為に刑事罰を科す等の著作権法改正が成立し、
今年の10月より施行されることについて、著作権の年表を参照
しながら解説しました。デジタル技術の進歩に伴い複雑になる
著作権問題に対して、柔軟な対応が求められていることを学生は
痛感しました。

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さらに、文化庁サイト内「大学生向けの著作権教材」の動画を
上映し、音楽エンタテインメントを考える上で重要となる著作権
について分かりやすく説明しました。複雑な著作権について身近
な問題を取り上げて解説することで学生は理解を深めた様子です。
その後、詳細な資料とともに著作権の定義や歴史、知的財産権の
種類、原盤権についても説明し、今後も積極的に書籍やインター
ネットを駆使して学習を深めて欲しいと学生に伝えました。

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