2012年度後期「デジタル/コンテンツ文化・産業論Ⅱ」第3回講義が開講されました!

Posted on 2012.10.18

今年で開設9年目を迎える音楽関連団体共同寄附講座「デジタル/
コンテンツ文化・産業論」は、一般社団法人コンサートプロモー
ターズ協会、一般社団法人日本音楽出版社協会、一般社団法人
日本レコード協会、公益社団法人日本芸能実演家団体協議会・実演
家著作隣接権センターの4団体の寄附により運営が成り立つ講座で、
音楽評論家の反畑誠一客員教授のコーディネートによって、コンテ
ンツ産業界の最前線で活躍されている諸氏をゲスト講師として招聘
するリレー形式の授業です。この科目では、デジタル化とインター
ネットがもたらした文化・産業の構造変化を多角的に現状分析・
認識し、次世代の方向性を研究することを課題としており、コンテ
ンツビジネスやエンタテインメントビジネスに関心を持つ定員400名
の学生が受講しています。

10月12日(金)に行われた第3回講義では、株式会社テレビ朝日
編成制作局エグゼクティブプロデューサー兼事業局イベント事業部、
「ミュージックステーション」チーフプロデューサー、「タモリ
倶楽部」プロデューサーとして数々のテレビ番組の企画・運営に
携わる山本たかお氏をお招きし、「ミュージックステーションの
変遷と展望」をテーマに講義が行われました。

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<株式会社テレビ朝日編成制作局エグゼクティブプロデューサー兼
事業局イベント事業部、「ミュージックステーション」チーフプロデューサー
「タモリ倶楽部」プロデューサー  山本 たかお先生>

 

講義ではまず、ミュージックステーションの裏側に密着した貴重な
映像を上映し、大勢のスタッフの入念な準備によって出来上がる
生放送番組制作の実態について分かりやすく説明しました。番組へ
のこだわりや制作工程、カット割り、ブッキングのシステム、スケ
ジュールなど普段は学ぶことのできない貴重なお話しに学生は感銘
を受け、特にエンタテインメント産業への就職を志す学生はその思
いを強くした様子でした。

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続いて、テレビや音楽業界の今後の展望について説明し、ネットの
台頭によりテレビ離れやCD売上の不振などが危惧される中、
アーティストの育成や優れたコンテンツ制作といった「ソフトを
作る能力」を高めることが最重要であることを学生は学びました。
また、ネットの活用やライブイベントの開催、ライブハウスの設立
など、テレビ以外の分野への新たなビジネス展開についても解説し、
デジタル時代における音楽産業の課題や可能性を示しました。
学生は番組制作の奥の深さやその魅力を実感するとともに、今後の
エンタテインメント産業のあり方について、新たな視点で考える
機会となりました。

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