スポーツ社会専攻の専攻企画[連続講義シリーズ]「スポーツから
社会を見る、文化を知る」の第1回目の講義が、10月20日(土)
に立命館大学衣笠キャンパス以学館2号ホールにて行われました。
第1回目の講義は、京都サンガF.C.の祖母井秀隆氏を講師にお招き
し、「スポーツの力―サッカーという文化は人や地域をどう変え
るか?―」と題し、主に祖母井氏がサッカーと出会い、サッカー
という文化から何を学んできたのかという観点から講義を行って
頂きました。
<京都サンガF.C. GM 祖母井 秀隆 氏>
当日は、立命館の学生だけでなく、卒業生や高校生、近隣地域の
方々など170名ほどの参加があり、祖母井さんのお話に熱心に耳
を傾けました。
講義では、祖母井さんの実体験より導き出された、スポーツに
限らず日常の生活においても、よく考えて行動することの大切さ
を参加者に問うお話や、スポーツと地域活性化に関するお話、
子どもとスポーツの在るべき関係、日本のスポーツ政策と諸外国
の政策とを比較した日本のスポーツの現状分析、また京都サンガ
F.C.の経営に関するお話、スタジアム建設に関するお話など、
なかなか聞くことのできないお話を聞くことができ、大変充実し
た講義となりました。
また、質疑応答では、日本とヨーロッパの子どものスポーツ環境
の違いについての話や、スポーツクラブにおける地域振興活動に
関する話について活発な意見交換がなされました。
講義の最後には、祖母井さんがご用意してくださった京都サンガ
F.C.グッズをかけた抽選会が行われ、景品を手にした参加者の顔
には笑みがこぼれました。
今回、祖母井氏の講義を聞いたスポーツ社会専攻4回生の小西
さんは、「祖母井さんの話を聞いて、スポーツクラブと地域の
新たな可能性について改めて考えさせられた。当然のことと感じ
ることを、違った角度から捉えることで新たな考えが生まれると
思う。スポーツだけに固執するのではなく、スポーツクラブが
地域にできること、スポーツクラブが社会に担う役割について
再検討する必要があると思う」と感想を述べたように、今回の
講義は参加者に対して、スポーツをより多角的に捉えるよい
きっかけとなりました。
スポーツ社会専攻企画連続講義シリーズでは、第2回講義として
11月22日(木)にジャーナリストの斉藤貴男氏をお招きし、オリ
ンピック招致運動の内幕や問題点などについて講義をして頂く
予定です。
また、第3回講義では2013年1月19日(土)に、ハンガリー舞踊団
をお招きし、ハンガリー舞踊の実演と、映像を交えたハンガリー
の伝統文化である舞踊の説明を行って頂く予定です。
この連続講義シリーズは、参加費無料でどなたでも参加すること
ができます。ふるってご参加ください。