11月5日(月)、「読売スポーツ社会学講座~スポーツ報道の射程
―イギリス・ロンドン夏季オリンピック大会等を題材に~」の授業
へロンドンオリンピックフェンシング団体で銀メダルを獲得した
太田雄貴選手が特別ゲスト講師として来校しました。教室に集まっ
た約350名の学生は太田選手の講義に熱心に耳を傾けていました。
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<フェンシング日本代表 太田 雄貴 選手>
この「読売スポーツ社会学講座」は、スポーツという文化を複眼的
に捉えることを目的に掲げ、第一線で活躍している、選手、新聞
記者、アナウンサー、番組プロデューサー、解説者と学部教員の
リレー講義形式で授業が行われています。
今回、特別ゲスト講師として来校された太田選手は、講義の中で
スポーツが現代社会に果たす役割や、なぜスポーツが社会に必要
なのかを受講生と話し合った後に、日本のスポーツ振興施策の現
状や課題、各国と比較した日本のマイナースポーツの抱える課題
などについて自身の考えを紹介してくださいました。
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とりわけ、今後マイナースポーツであるフェンシングが活路を
見出すためには、選手自らがSNSなどを通じて情報を発信して行き、
フェンシングという競技種目の特性を生かしたブランディングが
重要であると語り、フェンシングの普及に熱い情熱を傾けていま
した。
事実、太田選手はフェンシング普及のため、自らフェンシングの
選手会を設立し、子どもに向けた「太田雄貴杯」を創設しており、
目標達成に向けて自ら行動を起こしていく太田選手の姿に学生
たちは深く共感していました。
また、「目標を定め、努力し続けることで、たとえ目標が達成
できなくても、努力をしたことで学んだことは、最終的な自分の
人生における自己実現に必ず役に立つはずです」と語り、学生に
向けてエールを送ってくださいました。
また、講義の最後には、質問したメディア社会専攻の田中秀典
さんがロンドンオリンピックで獲得した銀メダルを触らせさて
もらうというサプライズもありました。![]()
講義に参加したメディア社会専攻の武田涼佑さんは「太田選手
の話を聞いて、選手側からみた日本のマイナースポーツの現状、
今後の課題がよく分った。個人的には、スポーツ種目に対して
だけでなく選手個人にサポーターがつくように選手自らがSNS等
を通じてブランディングを進めていくことも一つの戦略として
有効であると感じたし、スポーツ選手が社会においてどのような
存在であるのかについても改めて考えさせられた。」と感想を
述べてくれたように、太田選手の講義は大変実りある講義となり
ました。
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「読売スポーツ社会学講座」では今後も、11月19日にはロンドン
オリンピック選手団長の上村春樹さん、12月10日には元女子サッ
カー日本代表でサッカー解説者の大竹七未さん、12月17日には
ロンドンパラリンピックゴールボール日本代表で金メダルを獲得
した安達阿記子さんをお招きし、特別講義が開催されます。
是非、ご参加ください。