12月17日(月)、「読売スポーツ社会学講座~スポーツ報道の
射程―イギリス・ロンドン夏季オリンピック大会等を題材に~」
の授業へロンドンパラリンピック女子ゴールボール金メダリスト
の安達阿記子選手が特別ゲスト講師として来校しました。当日、
教室に集まった約270名の学生は、普段交流することのないパラ
リンピックメダリストからの講義を食いいるように聞いていました。
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<女子ゴールボール日本代表 安達阿記子選手>
この「読売スポーツ社会学講座」は、スポーツという文化を複眼的
に捉えることを目的に掲げ、スポーツ選手、新聞記者、アナウンサ
ー、番組プロデューサー、解説者など第一線で活躍されているゲス
ト講師の方々と産業社会学部の教員がリレー講義形式で授業を進め
ます。
今回、特別ゲスト講師として来校された安達選手の講義では、普段
はなかなか聞くことの出来ない、障害者スポーツの実情をトップア
スリートの視点から聞くことができ、大変貴重なものとなりました。
また、ゴールボールのプレー環境、支援体制から日本の障害者スポ
ーツの抱える課題を説明してくださり、ゴールボールをプレーする
上で忘れてはならない「思いの共有、コミュニケーション、心の声
を出す」といったチームメイトとの絆について自身の想いも語って
くださいました。
講義の冒頭では、安達選手が金メダルを獲得した女子ゴールボール
決勝戦の映像が流されました。学生の大半がゴールボールを初めて
見たとのことでしたが、安達選手が決勝ゴールを挙げた瞬間は教室
全体が盛り上がりを見せました。また、ゴールボールの詳しいルー
ルや選手が体験したエピソード等が話され、学生にとって障害者ス
ポーツがより身近なものに感じられる講義となりました。
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また、安達さんが講義中に語ってくださった、「夢は思い続け、言
葉に出し、諦めず、行動し続けることによって必ず実現できる。」
という想いは、多くの学生の胸にも届いたことと思います。
講義後には、安達選手がロンドンで獲得した金メダルが学生に公開
され、多くの学生が実際にメダルを手に取ったり記念撮影をするな
ど積極的な交流が取られました。
講義に参加したメディア社会専攻の宗前健輔さんは「障害者スポー
ツについてはパラリンピックを知ってる程度でなかなか詳しく知る
機会がなかったが、今日の講義を通じてその実情を知ることができ
ました。今までの講義は、健常者のスポーツを取り巻く現場やアス
リート、メディアの声が中心でしたが、今回の講義では新しい視点
からスポーツを見つめることができたと思います。実際にゴールボ
ールの試合を見て多くの学生が熱中していましたし、障害者スポー
ツも多くの人を惹きつける魅力があるのでメディアがもっと情報を
発信すべきだと思いました。」と感想を述べてくれたように安達さ
んの講義は大変実りある講義となりました。
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スポーツ社会専攻では、今後もゲスト講師をお呼びして、スポーツ
現場からの生の声を知るきっかけを設けていきたいと思います。