京都の伝統行事「地蔵盆」を盛り上げました!~子ども社会専攻「地蔵盆プロジェクト2013」~

Posted on 2013.08.30

8月20日前後、京都では町内ごとに「地蔵盆」という伝統
行事が行われます。

京都のどこにでも見かける「お地蔵さん」は子どもをまもる
仏様。地蔵盆はそのお地蔵さんをきれいにお化粧して祀り、
町内の子どもの健やかな成長を祈って行われます。もともと
宗教的な行事ですが、内容は、おやつ、ゲーム、福引きなど
のお楽しみが盛りだくさんです。   

長く続いてきたこの行事も、少子化、子どもの興味関心の多
様化、地域行事への参加意識の低下などで、いま存続が危
ぶまれています。一昨年、北区のとある町内会から、地蔵盆
を活性化するために大学生のパワーを借りることは出来ない
か、という相談を受け、発足したのが、子ども社会専攻「地蔵
盆プロジェクト」。今年は三回目となります。

毎年、事前にどのようなプログラムで進めるかじっくり相談、
準備し、地蔵盆に参加します。今年は「宝探し」と「新聞紙
大陸じゃんけんぽん!」(学生とじゃんけん。負けた人は自
分の下に置いてある新聞を半分に折り、また同じ場所におい
てその上に乗る)を行いました。一見簡単なゲームですが、
発達段階の異なる幼児や低学年の子どもが楽しく遊べるよう
に知恵を絞って準備しました。小学校教員となるための学び
を重ねてきた学生が中心なので、ゲームはとても盛り上がり
ました。ゲームが終われば、のんびり自由にお遊びタイム。
子どもは大学生くらいの「お兄さん」「お姉さん」たちと接する
機会があまりないので、ゲームと同じくらいこの時間が好き
なようです。

子ども社会専攻は「子どもと社会」「子どもの社会」を学ぶ
専攻です。地蔵盆は京都の伝統行事を肌で感じる貴重な
機会であるだけでなく、「子どもと地域の関わり」「学校とは
違う異年齢の子ども集団の活動」などを学ぶ絶好の機会
となっています。

文責:子ども社会専攻 中西仁 准教授


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