産業社会学会 アドバンストセミナーが開催されました!

Posted on 2013.09.11

7月12日(金)以学館地下多目的ホールにて産業社会学会アド
バンストセミナーが開催されました。

産業社会学会アドバンストセミナーとは、産業社会学会(※)
が始めた産社の新しい取り組みです。産社の持つ「学際的学
術性」をさまざまな角度から学会員のみなさんにご紹介しま
す。

(※)産業社会学会とは、産業社会学部や社会学研究科に所属
する学生・院生・教員から成り立ち、それらの研究活動の向上
を目標とした学術研究推進団体です。

第6回目となる今回は、社会学研究科博士後期課程の竹内麻貴
さんが、「計量分析を使って研究するって?」をテーマに発表を
行いました。


<社会学研究科博士後期課程 竹内麻貴さん>

竹内さんは、社会調査データを用いた計量分析について、自身
が取り組んでいる研究を紹介しながら、研究のプロセスや社会
調査データの利用方法についてお話してくださいました。

まず初めに、量的データを使って知りたいことを分析・実証す
る計量分析について説明がなされました。計量分析には、対象
についての偏りのないデータに基づいた公正な姿を描き出すこ
とができること、間違った因果関係の把握をするリスクを回避
できることなど、さまざまなメリットがあります。

次に、竹内さんが現在研究を進めている「夫婦間の家事分担研
究」に関する事例についても触れられました。本研究は、「夫の
家事参加によって妻の負担を減らすことができるのか」という点
に着目し、夫婦の働き方と夫の家事参加を分析したものです。
今後は、「どうすれば夫の家事参加が増えるか」や「どうすれば
夫婦の分担が平等になるか」ではなく、「どうすれば妻の家事が
減らせるか」という視点が必要である、と家事研究に対する持
論を述べました。

また、計量分析を使って研究するには、文系的なセンスや想像
力が必要不可欠で、研究の位置づけをはっきりとし、理論的な
背景を持たせることが重要であると発表を締めくくりました。



次回の産業社会学会アドバンストセミナーは後期(10月)開催
予定です。
参加した方には、おにぎりとお茶をプレゼント!みなさま、
ふるってご参加ください。

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