今年で開設10年目を迎える音楽関連団体共同寄附講座「デジタル/
コンテンツ文化・産業論」は、一般社団法人コンサートプロモーターズ
協会、一般社団法人日本音楽出版社協会、公益社団法人日本芸能
実演家団体協議会・実演家著作隣接権センターの3団体の寄附によ
り運営が成り立つ講座で、音楽評論家の反畑誠一客員教授のコーデ
ィネートによって、コンテンツ産業界の最前線で活躍されている諸氏を
ゲスト講師として招聘するリレー形式の授業です。この科目では、デジ
タル化とインターネットがもたらした文化・産業の構造変化を多角的に
現状分析・認識し、次世代の方向性を研究することを課題としており、
コンテンツビジネスやエンタテインメントビジネスに関心を持つ定員
400名の学生が受講しています。
9月27日(金)に行われた第1回開講オリエンテーションでは、立命館
大学産業社会学部の竹内謙彰副学部長の挨拶から始まり、本講座
が寄附によって成り立っていることや、コンテンツ産業界の最前線で
活躍中の素晴しいゲスト講師のご講義を聴くことのできる貴重な機会
であることを説明されました。素晴しい講師の方々と、好奇心と探究
心を持った意欲的な受講生のみなさんのコラボによって充実した講
義となることを願っていますと伝え、受講生を激励しました。
<竹内謙彰副学部長>
続いて、本講座の担当教員である産業社会学部粟谷佳司准教授より
講座の主題や学習目標、学習のキーワード、受講にあたっての注意
事項について説明がなされるとともに、産学共同によって、デジタル、
ウェブ時代を担うコンテンツ文化・産業界が直面している現状分析と
課題の研究、人材育成を目指す画期的な授業であることを示しました。
<粟谷佳司准教授>
その後、本講座のコーディネーターであり音楽評論家でもある立命
館大学客員教授の反畑誠一氏により、コンテンツ・ビジネスの海外
戦略をテーマに最新の情報を交えた講義が行われました。海外展開
の必要性や新しいビジネス戦略の実例、海外進出しているアーティ
ストの現状について動画を流しながら詳しく解説し、海外戦略の今後
の方向性と可能性について説明しました。
<反畑誠一客員教授>
さらに、本講座の学習の基礎としてコンテンツ産業の概念や著作権
について分かりやすく解説し、今後のコンテンツ産業のあり方を考え
る上で理解を深めておく必要があることを学生は痛感しました。
最後には、次回からの講義テーマや豪華な講師陣を紹介し、学生は
貴重な授業を受講できることの有難さを実感し、学習への思いを強
くした様子でした。
次回10月4日(金)は音楽プロデューサーの亀田誠治氏をゲスト講師
としてお招きし、さらに、「ニコニコ生放送」にて講義のライブ配信を
行います。「ニコニコ動画」のアカウントを持っていれば、世界中どこ
からでもリアルタイムで視聴可能です。みなさん是非ともご覧ください。
2013年度後期「デジタル/コンテンツ文化・産業論Ⅱ」第1回講義
Posted on 2013.10.03