2013年度後期「デジタル/コンテンツ文化・産業論Ⅱ」第2回講義

Posted on 2013.10.15

今年で開設10年目を迎える音楽関連団体共同寄附講座「デジタル
/コンテンツ文化・産業論」は、一般社団法人コンサートプロモー
ターズ協会、一般社団法人日本音楽出版社協会、公益社団法人
日本芸能実演家団体協議会・実演家著作隣接権センターの3団体
の寄附により運営が成り立つ講座で、音楽評論家の反畑誠一客員
教授のコーディネートによって、コンテンツ産業界の最前線で活躍
されている諸氏をゲスト講師として招聘するリレー形式の授業です。
この科目では、デジタル化とインターネットがもたらした文化・産業
の構造変化を多角的に現状分析・認識し、次世代の方向性を研究
することを課題としており、コンテンツビジネスやエンタテインメント
ビジネスに関心を持つ定員400名の学生が受講しています。

10月4日(金)に行われた第2回講義では、音楽プロデューサー、
ベースプレイヤーとして、数多くのアーティストのプロデュースや
アレンジを手掛ける亀田誠治氏をお招きし、「“亀の恩返し2013”
物語」をテーマに講義が行われました。当日は当講座2回目となる
ニコニコ生放送による講義全編の生配信が実施されました。

<亀田誠治先生 音楽プロデューサー>

講義では、「想いをかたちにすること」の大切さと、「想い」と「デジ
タルコンテンツ」の関係性について、今までの「ありがとう」の気持
ちが込められたライブイベント「亀の恩返し2013」が実現するまで
の道のりを題材に、裏話を交えながら楽しくお話しいただきました。
武道館での開催、手書きの手紙による広報、ロゴデザイン、ステー
ジ構想などに込められた亀田氏の一つ一つの「想い」に学生は感銘
を受けるとともに、想いや夢を持って諦めずに行動することが大事で
あることを痛感した様子でした。「想い」は「最高のアナログコンテンツ」
であり、「デジタルコンテンツを動かすエンジン」であると言及し、デジ
タル時代において「想い」を持つことの大切さや、そこから繋がりや
出会い、チャンスが生まれることを示しました。また、「人の背中を
押す存在」である音楽の持つ力や魅力についても言及し、音楽に
対する熱い想いを伝えました。


最後には、「君のエンジョイがみんなのジョイを生む」「どのような
仕事にも意味があり、その場を一生懸命楽しんで取り組むことが
大事であり、周りに良い波動を生む」とメッセージを残し、人生に
おいて大切な考え方も示していただきました。


このページの上部へ