私たち津田ゼミ(メディア社会専攻)は11月17日(日)、
京都市役所前地下街のゼスト御池の広場をお借りして、
春から制作に取り組んできたドキュメンタリーの上映会
を開催しました。発表した作品は、在日コリアンの苦労
と喜びの人生を描いた『小さな世界~ハルモニたちの笑
い声~』をはじめ、年々広がる摂食障害者たちを支援す
る団体「SEEDきょうと」を追った『芽生えを願う~SEED
きょうと~』、ラーメン店・第一旭店主の、客席からは
想像できない苦労の日々を描いた『ラーメン屋だって苦
労してます』、プロ/アマ・ジャンル・国籍を問わない
音楽好きをユニークなママがむかえる『音楽のつなぐ場
所~ライブレストラン音や~』、カンヌ国際映画祭で高
い評価を受けた是枝裕和監督に取材し、なぜ今家族を描
くのか・是枝監督の見つめる家族とは何なのかに迫る
『家族を描くということ~是枝裕和の世界~』、そして、
炊き出しなどの活動でホームレスを支援する団体「京都
寄り添いネット」とホームレスの人々との日々を追う
『寄りそう、おいしさ~鴨川トークで繋がるいのち~』
の全6作品。私たちならではの視点で精一杯取り組んで
きた活動の成果を、無事発表することができました。
私たちが当初想像していたよりもはるかに多くのお客さま
に来ていただき、質疑応答やアンケートではたくさんの
ご意見をいただくことができました。これも、各取材先
の方々が快くフライヤーを置いてくださったことや、毎
日・読売・朝日等各新聞社に私たちの想いを載せていた
だけたことなどのおかげだと思い、感謝の気持ちでいっ
ぱいです。公共の広場での上映ということで、知人や取
材先の方々だけでなく、通りがかりの方にも作品を見て
いただくことができ、学外で上映した意味があったなと
嬉しく思いました。
また、コメンテーターには多くの話題作を作ってこられた
MBSディレクターの津村健夫氏にお越しいただきました。
プロのご意見をじかに頂ける機会は滅多にあることでは
ないので、私たちも大きく成長できたと思います。
何もわからない状態から手探りで始めたドキュメンタリー
制作には苦労が絶えず、発表の数日前にデータがすべて
消えてしまった班があったり、肝心要のスクリーンが現地
調達になってしまったり……など、とにかくゼミが始まっ
てから当日まで、ハプニング続きの7か月間でした。しか
し、当日のゼミ生たちの不安ながらも楽しそうな顔、上映
中のコメンテーター津村さんやゼミ担当の津田先生の厳し
くもあたたかいお言葉、そしてなにより、見終わってアン
ケートを渡してくださったお客さまの「おもしろかったよ」
「よくがんばったね」のお言葉と笑顔を頂くことができ、
本当にこの上映会を開催できて良かったと心から思いました。
授業の一環として取り組んだこの一連の作品はまだまだ未完
成であり、納得のいかない箇所も多々ありましたが、さらに
改良を重ね、来年、「地方の時代映像祭」への出品や、近鉄
ケーブルテレビでも放映していただく予定です。これから磨
けるところは磨き、たくさんのことを吸収しながら、より一
層ドキュメンタリーについて学んでいきたいと思っています。
(文責:津田ゼミ3回生 高木紬)
■津田ゼミHPはこちら
※ページ左の「work」をクリックすると各作品の簡単な紹介
をご覧いただけます。
産業社会学部 津田ゼミがドキュメンタリー上映会を開催しました!
Posted on 2013.11.25